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2016年リオ五輪/レスリング女子日本代表一覧 吉田&伊調以外も金メダル候補!

      2017/01/24

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リオデジャネイロオリンピック・レスリング女子日本代表選手が、渡利璃穏選手を最後に全6階級の代表選手が決まりました。吉田沙保里選手、伊調馨選手はもちろんのこと今回はなんと6選手が全員の出身大学が同じということなんです。

吉田選手もこのことについては、「全階級で至学館大(中京女子大学)の選手がオリンピックに出場するのは、最初で最後になるかもしれない。全員が金メダルを取れるよう頑張りたい」とコメントしています。

吉田選手と伊調選手のオリンピック4連覇に目が行きがちですが、五輪初出場の4選手も金メダルが期待できる逸材ばかりです。女子は全階級でメダルが狙えるという楽しみな大会になりそうです。

それでは代表選手をご紹介していきます。

※渡利璃穏選手について追記をしています

 

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女子48kg級

登坂 絵莉
とうさか えり
1993年8月30日(23歳)
富山県高岡市出身
152cm
48kg
出身校:至学館大学
所属:東新住建
五輪:初出場
世界レスリング連盟(UWW)ランキング
48kg級:3位 (※2016年3月終了時点)
主な戦績
2016年アジア選手権/3位
2015年全日本レスリング選手権大会/優勝
2015年世界選手権/優勝
ほか多数の大会で優勝
主な記録
全国高校女子選手権/2連覇
全日本レスリング選手権/3連覇
世界選手権/3連覇
連勝記録/59連勝

<登坂選手略歴>

父の影響で9歳からレスリングを開始。中学生になったあたりから「勝ちたい」という想いが強くなり、毎日練習できる環境に身を置くようになりました。中学3年生でレスリング全国中学生選手権で優勝

高校は至学館高校へ進学し、全国高校女子選手権2連覇、全日本レスリング選手権大会で準優勝するなどの活躍を見せました。

ちなみに後者の大会の決勝で登坂選手を破って優勝したのは、後にロンドン五輪金メダリストとなる小原日登美選手でした。

高校卒業後は、現在も在籍している女子レスリングの強豪校・至学館大学へ進学。

ジュニアオリンピック、全日本選抜レスリング選手権大会などで優勝しています。数々の好成績が認められ、レスリング世界選手権には2012年から2015年まで連続で代表選手に選出。

最初の2012年大会は惜しくも準優勝に終わるものの、2013年から2015年は3連覇と類まれな強さを見せています。2015年の全日本選手権で優勝を飾り、リオ五輪代表の座を射止めました。

現在在学中の至学館大学(前・中京女子大学)は、女子レスリング五輪3連覇中の吉田沙保里選手の母校でもあります。

その縁で、大学入学後は吉田選手の指導を受けることが多い登坂選手。自信をアスリートとして育ててくれた先輩、一番尊敬する人として挙げています。

レスリングの技に関するアドバイスから、試合前のプレシャーとの戦い方まで細やかな指導を受けているのだとか。

もちろん目標としているのも、数々の偉大な記録を打ち立ててきた吉田選手や伊調選手。日本女子レスリングの強さを受け継ぐために、日々練習に励んでいるそうです。

当初、2020年の東京オリンピックでの活躍が目されていた登坂選手ですが、本人はすでにリオ大会の金メダルを視野に入れているようです。

5年後には誰が台頭してきているかわからない、今目の前にあるリオ大会で結果を残したいとの力強いコメントを残しています。

 

女子53kg級

吉田 沙保里
よしだ さおり
1982年10月5日(34歳)
三重県津市出身
156cm
56kg
出身校:中京女子大学(現:至学館大学)
所属:ALSOK退社→フリー
五輪:アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロ
世界レスリング連盟(UWW)ランキング
53kg級:1位 (※2016年3月終了時点)
主な戦績
2015年全日本レスリング選手権/優勝
2015年世界選手権/優勝
2014年アジア大会/優勝
ほか多数の大会で優勝
主な記録
国際大会/27大会連続優勝
五輪・世界大会/16連覇
五輪/3連覇
個人戦/203連勝

<吉田選手略歴>

元レスリング選手の父・吉田栄勝さん、母・幸代さんの間の3人兄妹の末っ子として生まれ、3歳でレスリングを始めました。

指導は主に父・栄勝さんが行っており、近年吉田選手が語ったところによると非常に厳しい指導であったということです。

1998年から2001年にかけて、世界選手権のカデットやジュニア部門で優勝を連発。若いうちから圧倒的な強さを見せていました。

2002年からは、世界選手権や全日本選手権などのシニア大会に活躍の場を移し、優勝を繰り返しています。

五輪には2004年のアテネ、2008年の北京、2012年のロンドンといずれも55㎏級の選手として出場し、全て金メダル獲得・3連覇という偉業を成し遂げています。直近のロンドン大会では、優勝を決めた直後に父・栄勝さんを軽々と肩に乗せ、国旗を掲げる姿が印象的でした。

五輪優勝以外にも、世界女子選手権16連覇個人戦200連勝など、数々の素晴らしい戦績を残し続けています。

2012年には女子スポーツ選手としては3例目の、国民栄誉賞を受賞。

よくメディアで「霊長類最強の女」と呼びたたえられていますが、正に無敵状態。58㎏級で活躍する伊調選手とともに、日本女子レスリング界を牽引し続けています。

レスリングの試合中継以外でも、メディアへの登場が多い吉田選手。選手としてのインタビュー出演のほか、バラエティ番組やTVドラマにも!

そこで見せる顔ははっきりした物言いの明るく気さくなお姉さん、といった印象です。

レスリングの後輩選手がインタビューで吉田選手にアドバイスをもらったエピソードを話していたり、レスリング以外のスポーツ選手との交流がSNSを通してアップされることも。

戦績だけでなく人物的にも、日本の女子スポーツ界にとって重要な立ち位置を占めるベテラン選手の一人です。

 

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女子58kg級

伊調 馨
いちょう かおり
1984年6月13日(32歳)
青森県八戸市出身
166cm
63kg
出身校:中京女子大学(現:至学館大学)
所属:綜合警備保障(ALSOK)
五輪:アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロ
世界レスリング連盟(UWW)ランキング
58kg級:1位 (※2016年3月終了時点)
主な戦績
2015年世界選手権/優勝
2015年アジア選手権/優勝
2014年世界選手権/優勝
ほか多数の大会で優勝
主な記録
13年間無敗
個人戦、団体戦合わせて189連勝
(※ケガによる不戦敗を除く、2016年ヤリギン国際大会でストップ)
全日本選手権/通算12回優勝
世界大会/通算13回優勝
五輪/3連覇

<伊調選手略歴>

3人兄妹の末っ子として生まれ、先にレスリングをしていた兄・寿行さんと姉・千春さんの影響を受け、青森県の八戸クラブで自らもレスリングを始めました。

高校は愛知県の中京女子大学附属高校へ進学、そのまま女子レスリングの強豪である中京女子大学へと進みます。

当初は56㎏級の選手として活躍していましたが、同階級には吉田沙保里選手がおり苦戦を強いられました。

2001年にジャパンクイーンズカップ56kg級で優勝して以降、階級を63㎏級にチェンジ。そこからは向かうところ敵なしの最強状態になりました。

今年1月にロシアで開かれたヤリギン国際大会では、伊調選手が決勝でモンゴルの選手相手に敗れたことがニュースになりましたが、これは2003年から実に13年ぶりの公式戦敗北。

その間公式試合189連勝という偉大な記録を打ち立てています。

五輪にはアテネ大会、北京大会、ロンドン大会とすでに3回出場しており、その3回とも金メダルを獲得するという素晴らしい成績を収めています。

アテネ大会、北京大会では姉の千春さんも48㎏級で出場しており、2大会とも銀メダルを獲得。姉妹で表彰台に登るという快挙を成し遂げています。

特にアテネ大会では、千春さんが銀に終わったことが自身を鼓舞するきっかけになり、金メダルをとることができたと話していました。

他にも北京大会の後、ともにカナダ留学を経験するなど常に姉妹で支えあって競技に取り組んでいました。

2012年のロンドン大会後には、震災の後初めての五輪であり、3連覇の金メダルを故郷に持ち帰ることで地元を勇気づけることができ、嬉しいと語っています。

吉田選手と比べて、選手としてインタビューなどを受ける以外、TVなどへのメディア露出が少ない伊調選手。ご本人もあまり前面には出たくないと思っているよう。

しかしその戦績は吉田選手に勝るとも劣らず、正真正銘、現在の女子レスリング界を率いるツートップの一方を担う名選手。

今年のリオ五輪出場で、吉田選手とともに女子ではまだ前人未到の五輪4連覇に大きな期待が寄せられています。

 

女子63kg級

川井 梨紗子
かわい りさこ
1994年11月21日(22歳)
石川県津幡町出身
160cm
61kg
出身校:至学館高校
所属:至学館大学(在学中)
五輪:初出場
世界レスリング連盟(UWW)ランキング
63kg級:2位 (※2016年3月終了時点)
主な戦績
2016年アジア選手権/優勝
2015年全日本レスリング選手権/優勝
2015年世界選手権/2位
ほか多数の大会で優勝
主な記録
ジュニアクイーンズカップジュニア/2連覇、2階級制覇(55kg級、59kg級)
世界ジュニア/2階級制覇(55kg級、59kg級)
日本レスリング史上初“母娘世界代表”
※川井選手の母親・初江さんも1989年の世界選手権(53kg級)に出場

<川井選手略歴>

元レスリング選手の両親のもとに生まれた3姉妹の長女。父・孝人さんは元学生チャンピオン、母・初江さんは元全日本女王というレスリング界のサラブレッド。小学校2年生でレスリングを始めました。

小学校6年で全国少年少女レスリング選手権大会で2位、中学校3年で全国中学生選手権で優勝と若いうちから素晴らしい成績を残してきました。

高校はレスリング強豪校である至学館高校へ進学。ジュニアクイーンズカップ・カデットの部、全国高校女子選手権で優勝、世界カデット選手権でも優勝と世界大会にも活躍の場を広げます。

至学館大学へ入学後は、2013年と2014年の世界ジュニア選手権での優勝、アジア選手権での優勝など数々の素晴らしい戦績を残しています。

2014年は58㎏級で活躍した川井選手ですが、全日本選手権では女王の伊調選手に敗れてしまいます。そのことで周囲から階級を上げることを強く勧められます。

本人は当初伊調選手を避けるために階級を変えることに抵抗があったようですが、2015年の全日本選手権では2階級アップの63㎏級で優勝。

同じ年の世界選手権で2位、全日本選手権で優勝をかざりリオ五輪への切符を手にしました。

階級を上げるデメリットは他選手に体格で負けてしまうことですが、得意の組手からタックルに移行してポイントを取るスタイルと、計量選手ならではのスピード感を武器に攻めることに手ごたえを感じているとのこと。

持ち前の、絶対に後に引かない負けん気の強さも味方につけ、金メダルを取りにいくと力強いコメントを残しています。

母・初江さんの現役時代には五輪の正式種目に入っていなかったレスリング。それだけに川井選手を後押しする家族の想いもひとしお。

五輪初出場で金メダルを目指す川井選手の戦いに注目が集まっています。

 

女子69kg級

土性 沙羅
どしょう さら
1994年10月17日(22歳)
三重県松阪市出身
159cm
69kg
出身校:至学館高校
所属:至学館大学(在学中)
五輪:初出場
世界レスリング連盟(UWW)ランキング
69kg級:5位 (※2016年3月終了時点)
主な戦績
2016年アジア選手権/優勝
2015年全日本レスリング選手権/優勝
2015年世界選手権/3位
ほか多数の大会で優勝
主な記録
全国少年少女選手権/3連覇(小学校4年生~6年生)
全国中学生選手権/2連覇
高校選手権/3連覇
全日本レスリング選手権大会/4連覇
全日本選抜/3連覇

<土性選手略歴>

幼いころからレスリングの才能を存分に見せており、小学校時代には4年次から全国少年少女選手権で3連覇、中学校時代にいは全国中学生選手権で2連覇を飾るなど、素晴らしい成績を残しています。

高校は至学館高校、大学は現在在学中の至学館大学に進学。

2010年の全国高校女子選手権、2011年の全日本選抜世界ジュニア選手権全国高校女子選手権、2012年のヤリギン国際大会JOC杯ジュニアオリンピック、2013年の全日本選抜ユニバーシアードなど多数の優勝経験を積み上げてきました。

2015年の世界選手権で3位に入り、同じ年の全日本選手権で優勝したことでリオ五輪行きを決めました。

アジア選手権では連覇を決めている土性選手ですが、世界選手権ではまだ優勝経験がありません。

2015年の世界選手権では3位に終わり、ここでとれなかった金メダルを五輪でとりたいとのこと。

2016年のアジア選手権での優勝インタビューでは、無駄な失点をなくし体力とパワーをつけることが五輪までの目標だと語っています。

特に重量級の外国人選手は力の強い選手が多いため、圧倒されないだけのパワーと最後まで戦い抜く体力が重要とのこと。

リオ五輪開幕までに土性選手がどこまで仕上げてくるのか楽しみです。

 

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女子75kg級

渡利 璃穏
わたり りお
1991年9月19日(25歳)
島根県松江市出身
163cm
75kg
出身校:至学館高校
所属:アイシンAW
五輪:初出場
世界レスリング連盟(UWW)ランキング
75kg級:15位 (※2016年3月終了時点)
主な戦績
2016年リオ五輪アジア予選/優勝
2015年全日本レスリング選手権/優勝
2014年アジア大会/優勝
ほか多数の大会で優勝

<渡利選手略歴>

小学生のころからレスリングを始め、中学時代までは故郷の島根県松江市で過ごしました。中学時代には2006年の全国中学生レスリング選手権大会で優勝。

高校と大学は、女子レスリングで有名な至学館高校および至学館大学へ進学し、2008年の全日本ジュニアレスリング選手権大会、2010年の全日本ジュニアレスリング選手権大会およびジュニアクイーンズカップ、2011年のFILAゴールデングランプリ決勝大会優勝するなど活躍しました。2013年には全日本選手権で優勝を飾っています。

渡利選手は今回リオ五輪に出場する女子6選手の中で、一番最後に出場が決まった選手です。

2015年の時点で75㎏級以外の出場枠がすべて埋まってしまい、もともと63㎏級の選手だった渡利選手はなんと体重を12㎏も増量して75㎏級での出場を決意しました

体重によって階級の決まっているスポーツでは、選手が苦労して減量する姿が思い浮かびますが、以外にもけっこうな数の女子レスリング選手は「体重を増やす」ことに苦労するのだとか。これは激しい練習ですぐに体重が落ちてしまうのが原因のようです。

そんな中、渡利選手は食事量を1日5食、茶碗ではなくどんぶりを使う、食後にはプロテイン摂取など、とにかく食事量を増やすことで75kg級に入れるよう増量し、五輪の出場権を勝ち取りました。

同じ階級の他選手と比べると、頭一つ分くらい小柄になってしまう渡利選手。今年3月にカザフスタンで行われたレスリング・リオ五輪アジア予選では体格の差をスピードでカバーして、見事75㎏級で優勝を果たしました。

本人もメダルを視野に入れ、意気込み十分の様子。初出場となる五輪での活躍が期待されます。

 

<2016.11.25追記>
渡利璃穏選手は五輪後の精密検査で、悪性リンパ腫の1つ「ホジキンリンパ腫」で闘病中であることが発表されました。自ら公表希望し、抗がん剤による治療に専念しているとのことです。

渡利選手は五輪前直前の7月に、胸の違和感を覚えてX線検査をしたところ、胸部に影が認められました。その時点では、病名までは分からなかったことと五輪直前だったということで再検査は見送る形となりました。

兎にも角にも、しっかり体を治して生きててほしいです。頑張ってください!

 

まとめ

女子レスリングでは、吉田選手と伊調選手の五輪4連覇に注目が集まると思います。この2人の連勝記録や優勝回数は、群を抜いてすごいことになっています。それゆえに、そちらにメディアや世間の目がそちらのほうに目が行ってしまうのは仕方のないことかもしれません。しかし、よくよく考えてみれば代表に選ばれ五輪に出場するだけでも、立派なことだと思います。

今回、初出場する4名の選手たちにもメダルの期待がされています。ただ、川井選手と渡利選手は、急きょ階級を2階級上げていますので、本番までにその階級に慣れるのか気になるところです。

ところで、女子レスリングでは当たり前のトレーニングなんだそうですが、自分は下の写真のトレーニング風景を見て驚きました。

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2人おんぶしてダッシュって…。すごいですよ。なんか吉田選手をテレビでよく見ますけど、いつもニコニコしてるので、こんな練習をしてたなんて想像もつかなかったです。まあ、自分が知らなかっただけなんですが…。

 

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最後に女子レスリングの代表選手の集合写真を見たんですが、すごく雰囲気がいいと思います。なんかすごいことをやってくれそうな代表6人だと感じました。

 

女子代表の試合日程はこちらから
2016リオ五輪・レスリング女子/試合日程・放送時間・結果は?

レスリング男子はこちらから
2016年リオ五輪/レスリング男子 高谷ら代表にかかる重圧は!?

その他の競技はこちらのリンクからご覧ください(鋭意制作中)
2016年第31回リオデジャネイロ五輪/28競技と種目一覧と日程

 

 - スポーツ, リオデジャネイロ五輪