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東京五輪マラソン代表選考方法が一新!対象選考会と新たな基準を簡単解説

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2017年4月18日、日本陸上競技連盟(以下、日本陸連)は、東京五輪男女マラソン代表の選考方針を発表しました。異例の早さで五輪代表の選考方法が決定した背景には、物議を醸した過去の選考方法との強い決別やここ最近の五輪での成績の不振などに対する危機感が見て取れます。

また、今回の新方針の発表に対して現場の指導者からは、「条件の明確さ」「公平性」、そして「早い段階で準備ができる」など、歓迎の声が上がっているようです。

ここでは、そんな東京五輪・マラソン日本代表の選考の仕組みや日本陸連がマラソンの選考方法を大きく変えた背景をご紹介します。

 

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◆新方針を打ち出した背景は?

日本陸連が打ち出した五輪マラソン代表の選考方法は、2017年8月の北海道マラソンを皮切りにスタート。日本陸連の瀬古利彦マラソンプロジェクトリーダーは、「今年からトレーニングをやっていかないと間に合わない」と会見でコメントをしています。

その背景には、

・マラソン五輪の過去の成績

・2017年の男子マラソンの結果

などから、日本陸連が危機感を抱いたことが挙げられそうです。

 

というのも、男子では1992年バルセロナ大会で森下広一さんが銀メダル、女子では2004年アテネ大会での野口みずきさんの金メダルを最後にメダリストが誕生していません。

また、2017年に行われた男子マラソンの主要な大会では、東京マラソンは世界との圧倒的な差を目の当たりにし、びわ湖毎日マラソンでは好条件にも関わらず思うようなタイムが出ませんでした。その大会結果を見て、心配になったマラソンファンも多かったのではないでしょうか?

東京マラソンで優勝したキプサング選手をはじめ、ケニア勢との記録の差は大きく、日本選手に限らず他国の選手らとの差も歴然。もちろん、ケニア勢の壁を超えなければメダル獲得は難しいのは周知の事実ですが…。ただ、もっと深刻なのは長らく日本記録に近いタイムが出ていないところかもしれません。

男子では2002年に高岡寿成さんが出した「2時間06分16秒」、女子では2005年に野口みずきさんが出した「2時間19分12秒」という日本記録があります。男子の2時間6分台はおよそ15年、女子の2時間19分台はおよそ12年ほど出ていません。

 

日本陸連が新方針を打ち出した背景は、この状況を抜本的に打開しようと奮闘しているからなのでしょう。瀬古さん自身が五輪の代表選考会で揉めたこともあり、また五輪でメダルを獲ることが出来なかった悔しさなどから、何としてもメダリストを輩出したいと考えていることが容易に伺えます。

普段、バラエティ番組などで見かける瀬古さんはかなり適当でおちゃらけている感じもしますが、ちゃんと考えていたんですね。

一マラソンファンとしては、瀬古さんの改革が成功して、東京五輪でメダリストが生まれることを楽しみにしたいと思います。

 

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◆東京五輪マラソン代表選考の仕組み

東京五輪の男女マラソン代表を目指す選手は、まず2017年夏から2019年春まで開催される「マラソングランドチャンピオンシリーズ」(以下、MGCシリーズ)と呼ばれる国内主要レースに出場し、日本陸連の定めた順位、記録をクリアするか、「ワイルドカード」(略称はWC)と呼ばれる国際大会(世界選手権、アジア大会など)で上位の成績を残す必要があります。つまり、予選と考えてよいかもしれません。

そこで成績を残した選手が「マラソングランドチャンピオンレース」(以下、MGCレース)に進むことができます。MGCレースは2019年9月以降に開催される新たなレース。ここでの“一発勝負”で東京五輪代表2枠を決定します。

最後の男女1枠は「MGCファイナルチャレンジ」と呼ばれるレースが行われます。ファイナルチャレンジでは、今までの結果を一度リセットし、MGCレースのあとの2019年冬~2020年春に行われる国内主要3レースでファイナルチャレンジ派遣設定記録を突破し、“最速タイム”をマークした選手を代表選手に選出します。

ちなみに、自分で書いておきながら「MGCシリーズ」や「MGCレース」などぱっと見ややこしい表記だと感じます。なので、“シリーズ”が付くと“予選”、“レース”と付くと“代表2枠選出”ぐらいに思うとわかりやすいかもしれませんね。

さて、以上をまとめると…

 

MGCシリーズ、ワイルドカードのレースごとの順位とタイムをクリアするとMGCレースへ進むことができます。MGCレースについては以下の通り。

 

 

MGCレースの優勝者は東京五輪の内定を即時得ることができます。また、2位の選手も内定条件がありますが、基本的にMGCレースで2位になれば五輪内定となります。

なお、MGCレースで3位になった競技者は、「MGCファイナルチャレンジ」の派遣設定記録を突破した競技者がいない場合のみ、東京五輪の内定を得ることができます。

 

次に、ファイナルチャレンジの対象になる大会は以下のものです。

 

なお、ファイナルチャレンジ派遣設定記録は2019年5月に発表される予定となっています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の新方針を要約すると

・GCレースの2枠は予選→決勝の2段階方式で調整力や安定感が重視される。

・ファイナルチャレンジはスピードに特化した選手が選ばれます。ただし、繰り返しますがファイナルチャレンジ派遣設定記録を突破する選手がいない場合は、ファイナルチャレンジから1人も代表に選出されないことになります。その場合はMGCレースから3枠全てが選ばれることになります。

さて、この新方針発表により、東京五輪マラソン日本代表を目指す選手たちは、さっそくマラソンの練習を組み立てているのではないでしょうか?

となると、ニューイヤー駅伝やクイーンズ駅伝の勢力図も変わったりするのかなって考えちゃったりします。

いずれにせよ、この新方針によって、ひょっとしたら大学駅伝にまで影響を及ぼすかもしれませんね。今後、どうなっていくのか楽しみです。

 

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