2017年2月26日(日)、東京マラソンが開催されます。今回で11回目の開催となり、コースも新たにスピードを重視した新コースとなります。
本大会は、今年の夏に行われる世界陸上2017の代表選考競技会も兼ねており、海外・国内招待選手をはじめ、将来有望なエリート選手がエントリーしています。
東京マラソンでは、日本人現役選手で最高記録を持つ今井正人選手(トヨタ自動車九州)を中心に熾烈な代表争いが繰り広げられることと予想されます。
ここでは、東京マラソンに出場する男子のエリート選手のエントリー一覧と注目選手やコース、大会の賞金についてご紹介します。
東京マラソン(男子エリート)概要
<日時>
2017年2月26日(日)
9時10分スタート
<エリート選手出場数>
・男子/86名
(うち海外招待選手14名、国内招待選手11名)
<コース>
スタート/東京都庁
~神田~日本橋~浅草雷門~銀座~日比谷~
ゴール/東京駅前・行幸通り
※公式サイトを元に作成
<大会の賞金>
1位/11,000,000円 | 2位/4,000,000円 |
3位/2,000,000円 | 4位/1,000,000円 |
5位/750,000円 | 6位/500,000円 |
7位/400,000円 | 8位/300,000円 |
9位/200,000円 | 10位/100,000円 |
▼世界記録
30,000,000円(男女1位のみ)
▼日本記録
5,000,000円(男女国内1位のみ)
▼大会記録
3,000,000円(男女1位のみ)
※1位賞金については、賞金と副賞を一本化
<テレビ放送>
2017年2月26日(日)
▼地上波
・日本テレビ系列全国ネット
第1部/9時00分~11時50分
第2部/12時00分~12時45分
※第2部は関東エリアのみ
▼CS放送
・日テレジータス
9時00分~16時30分
※車いすマラソン&全員フィニッシュ
▼BS放送
・BS日テレ
18時30分~21時00分
※車いすマラソン&大会ハイライト
<フィニッシュシーンムービー>
日本テレビの東京マラソン特設サイトでは、一般参加・エリート参加のフィニッシュシーンが配信予定されています。
配信期間:2017年2月26日(日)16時30分(予定)
~3月6日(月)15時00分
▼東京マラソン2017完走者フィニッシュシーン
※外部サイトに飛びます
男子エリート選手一覧
No. | 氏 名 国籍/所属 | 年齢 | 自己記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ウィルソン・キプサング (ケニア) | 34 | 2:03:13 | |
2 | ディクソン・チュンバ (ケニア) | 30 | 2:04:32 | |
3 | ツェガエ・ケベデ (エチオピア) | 30 | 2:04:38 | |
4 | タデセ・トラ (エチオピア) | 29 | 2:04:49 | |
5 | バーナード・コエチ (ケニア) | 29 | 2:04:53 | |
6 | エバンス・チェベト (ケニア) | 28 | 2:05:31 | |
7 | マリウス・キプセレム (ケニア) | 28 | 2:06:11 | |
8 | バーナード・キピエゴ (ケニア) | 30 | 2:06:19 | |
9 | シュミ・デチャサ (バーレーン) | 27 | 2:06:43 | |
10 | アルフェルス・ラガト (ケニア) | 30 | 2:06:48 | |
11 | スティーブン・モコカ (南アフリカ) | 32 | 2:07:40 | |
12 | ギデオン・キプケテル (ケニア) | 24 | 2:08:14 | |
13 | ジョフリー・ロノ (ケニア) | 34 | 2:09:29 | |
14 | ヨハネス・ゲブレゲルギシュ (エリトリア) | 28 | 2:09:48 | |
21 | 今井 正人 (トヨタ自動車九州) | 32 | 2:07:39 | |
22 | 佐野 広明 (Honda) | 28 | 2:09:12 | |
23 | 五ヶ谷 宏司 (JR東日本) | 29 | 2:09:21 | |
24 | 深津 卓也 (旭化成) | 29 | 2:09:31 | |
25 | 高宮 祐樹 (ヤクルト) | 29 | 2:10:57 | |
26 | 橋本 崚 (GMO) | 23 | 2:11:20 | |
27 | 下田 裕太 (青山学院大) | 20 | 2:11:34 | 欠場 |
28 | 前田 和浩 (九電工) | 35 | 2:08:00 | |
29 | 服部 勇馬 (トヨタ自動車) | 23 | 2:11:46 | |
30 | 山本 浩之 (コニカミノルタ) | 30 | 2:11:48 | |
31 | 藤原 新 (ミキハウス) | 35 | 2:07:48 | |
101 | ガンドゥ・ベンジャミン (モンテロ-ザ) | 25 | 2:09:18 | |
102 | 高田 千春 (JR東日本) | 35 | 2:10:03 | |
103 | 濱崎 達規 (小森コーポ) | 28 | 2:12:12 | |
104 | 岩永 暁如 (九電工) | 36 | 2:12:24 | |
105 | 野口 拓也 (コニカミノルタ) | 28 | 2:12:29 | |
106 | 岡本 直己 (中国電力) | 32 | 2:12:31 | |
107 | 井上 大仁 (MHPS) | 24 | 2:12:56 | |
108 | 阿久津 圭司 (SUBARU) | 29 | 2:13:26 | |
109 | 池田 宗司 (ヤクルト) | 30 | 2:10:59 | |
110 | 中村 泰之 (スズキ浜松AC) | 32 | 2:13:46 | |
111 | 坂本 智史 (プレス工業) | 30 | 2:13:49 | |
112 | 棟方 雄己 (カネボウ) | 27 | 2:13:53 | |
113 | 清水 和朗 (ヤクルト) | 29 | 2:12:49 | |
114 | 井上 直紀 (東京陸協) | 29 | 2:15:05 | |
115 | 牧野 冴希 (DNPL駅伝部) | 29 | 2:15:22 | |
116 | 治郎丸 健一 (桜美林大学AC) | 32 | 2:15:24 | |
117 | 松本 翔 (日税ビジネス) | 31 | 2:13:38 | |
118 | 山川 雄大 (大塚製薬) | 26 | 2:14:28 | |
119 | 児玉 雄介 (コモディイイダ) | 30 | 2:16:16 | |
120 | 山下 伸一 (滝ヶ原自衛隊) | 31 | 2:16:22 | |
121 | 高田 翔二 (スズキ浜松AC) | 26 | 2:17:05 | |
122 | 松井 将器 (東京工業大) | 23 | 2:17:16 | |
123 | 風見 尚 (愛知陸協) | 33 | 2:17:29 | |
124 | 牧 良輔 (SUBARU) | 30 | 2:17:42 | |
125 | 森橋 完介 (ラフィネ) | 23 | 2:17:42 | |
126 | トーマス・フレーザー (アイルランド) | 35 | 2:17:45 | |
127 | 上條 記男 (重川材木店) | 32 | 2:13:37 | |
128 | 五十嵐 祐太 (東京陸協) | 28 | 2:17:15 | |
129 | 大下 浩平 (広島経済大) | 22 | 2:18:07 | |
130 | 小山 司 (SUBARU) | 25 | 2:18:13 | |
131 | 土田 純 (コモディイイダ) | 27 | 2:18:18 | |
132 | 福田 将治 (東ソー) | 29 | 2:18:32 | |
133 | 平田 治 (TEAM奈良) | 39 | 2:18:37 | |
134 | 濱崎 武雅 (山梨陸協) | 31 | 2:18:37 | |
135 | 塩川 雄也 (SUBARU) | 34 | 2:14:49 | |
136 | 柱 欽也 (警視庁) | 29 | 2:18:42 | |
137 | 利根川 裕雄 (アルプスツール) | 45 | 2:18:55 | |
138 | 笹沼 悠司 (愛三工業) | 32 | 2:18:57 | |
139 | 紺野 勇樹 (コモディイイダ) | 24 | 2:19:20 | |
140 | 森 貴樹 (モントブラン) | 35 | 2:18:17 | |
141 | 狩野 良太 (ミウラSC) | 25 | 2:19:28 | |
142 | 松岡 直希 (三重陸協) | 36 | 2:19:29 | |
143 | 平田 繁聡 (滝ヶ原自衛隊) | 38 | 2:19:30 | |
144 | 齋藤 真也 (天童市陸協) | 24 | 2:19:43 | |
145 | 佐藤 和彦 (高田自衛隊) | 35 | 2:19:44 | |
146 | 依田 崇弘 (山梨学院) | 33 | 2:17:17 | |
147 | 岩山 海渡 (東京陸協) | 34 | 2:20:16 | |
148 | 早坂 光司 (石巻RC) | 33 | 2:20:19 | |
149 | 杉本 芳規 (アスカムRC) | 33 | 2:14:11 | |
150 | 内藤 寛人 (埼玉陸協) | 26 | 2:20:24 | |
151 | 難波 祐樹 (亀岡AC) | 33 | 2:20:37 | |
152 | 糟谷 悟 (トヨタ紡織) | 33 | 2:11:17 | |
153 | 小川 智寛 (南陽東置賜陸協) | 28 | 2:20:42 | |
154 | 菊地 賢人 (コニカミノルタ) | 26 | 1:00:32 | ハーフ |
155 | 設楽 悠太 (Honda) | 25 | 0:27:42.7 | 10000m |
156 | 市田 孝 (旭化成) | 24 | 0:27:53.6 | 10000m |
157 | 圓井 彰彦 (マツダ) | 32 | 1:01:58 | ハーフ |
158 | アンドルー・バンバロー (アメリカ) | 29 | 1:02:04 | ハーフ |
159 | 中村 祐紀 (青山学院大) | 21 | 1:02:35 | ハーフ |
160 | 内田 直斗 (帝京大) | 22 | 1:02:20 | ハーフ |
161 | セルナルド 祐慈 (創価大学) | 21 | 1:02:48 | ハーフ |
東京マラソン注目選手
今回の東京マラソンの日本人選手で注目されるのは、
・今井 正人(トヨタ自動車九州)
・高宮 祐樹(ヤクルト)
・服部 勇馬(トヨタ自動車)
・井上 大仁(MHPS)
・市田 孝(旭化成)
・設楽 悠太(Honda)
の6人です。この6人の直近のマラソンや駅伝の成績を見てみましょう。
東京マラソンにエントリーしている選手で最も注目されるのは、現役選手として最高記録を持つ今井正人選手です。今井選手は、2015年の東京マラソンで自己ベストとなる2時間07分39秒を記録し、その年の世界選手権の代表に選出されました。
2017年のニューイヤー駅伝では、最長区間の4区(22.0km)を走り、1位の市田孝選手に1秒差の区間2位という成績をおさめています。4度目の東京マラソン挑戦で2度目の代表を勝ち取るか注目です。
次の注目選手は、前回の東京マラソンで総合8位(日本人1位)になった高宮祐樹選手です。高宮選手は「3年後の東京オリンピック出場を目指して、日本人1位を取りに行く」と東京マラソンの抱負を語っています。
ニューイヤー駅伝では1区を走り、1位と3秒差の好走を見せています。高宮選手が狙うのは、東京マラソン日本人1位。新コースが吉と出るか凶と出るか注目したいです。
そして、次はトヨタ自動車期待のルーキー・服部勇馬選手。リオ五輪出場を目指していた服部選手は、前回の東京マラソンが初マラソン。その東京マラソンでは、一時日本人トップに躍り出ましたが、38km付近でペースダウンをしてしまい、40km過ぎで高宮選手に抜かれました。その後、青山学院大学の下田裕太選手、一色恭志選手らに抜かれ日本人4位となり、リオ五輪選考圏外に。同じ大学生に抜かれて、悔しいマラソンデビューとなりました。
しかし、服部選手はトヨタ自動車に入ってからも中部実業団対抗駅伝で4区1位、ニューイヤー駅伝ではエース区間4区を任され、区間順位5位と好走を見せるほど力をつけています。服部選手の東京五輪出場への想いも強く、ここ1,2年のうちに日本記録を狙いたいとコメントをしています。本大会では、日本人のトップ争いを期待したいですね。
次の注目選手は、MHPSの井上大仁選手。井上選手も服部選手同様将来が期待されている選手のひとりです。井上選手は山梨学院大学時代、主力として大学3大駅伝で活躍。また、在学中に世界ハーフマラソンの日本代表に選出されました。
MHPS入社1年目に出場したニューイヤー駅伝では、4区を任され区間順位3位に。また、今年のニューイヤー駅伝でも4区を走り区間順位3位の走りでチーム順位4位、MHPS初入賞に貢献しました。
なお、井上選手の初マラソンは2016年びわ湖毎日マラソンです。2時間12分56秒で総合9位(日本人7位)という結果を残しています。今回の東京マラソンは2度目のマラソン挑戦となり、どんな走りを見せてくれるのか楽しみな選手のひとりです。
次の注目選手は、旭化成の市田孝選手。市田選手は同じチームに双子の弟・宏選手がおり、宏さんのほうはびわ湖毎日マラソンにエントリーしています。
さて、市田選手ですが、2017年のニューイヤー駅伝ではエース区間4区で区間賞を獲得。旭化成の18年ぶりの優勝に貢献しました。勢いも調子も上向きということもあり、今回の東京マラソンの出場を決めたそうです。
ちなみに、意外にも市田選手は今回の東京マラソンが初マラソンとなります。今大会では「2時間07分00秒の派遣記録」を破り、世界陸上の代表に選ばれることを目標にしています。なお、弟・宏選手はびわ湖毎日マラソン(3月5日)にエントリーし、世界陸上代表を狙っています。兄弟そろってどんな活躍をしてくれるのか見ものです。
最後に、こちらも初マラソンとなるHondaの設楽悠太選手。設楽選手と言えば、10000m日本代表でリオ五輪に出場しました。思うような結果は残せませんでしたが、世界の大舞台で戦ったことは次に繋がるいい経験になったそうです。
設楽選手は今回の東京マラソンを走るにあたり、「2時間08分12秒の初マラソン日本最高タイムを破ること」を目標にしているそうです。この1年で走る距離を増やし着実に力を付けています。
今年行われたニューイヤー駅伝では、本来の力を発揮しずらい競り合いの展開で4区・区間13位という結果に終わりました。しかし、Hondaに入社して1年目からニューイヤー駅伝の4区に抜擢され、2年連続区間賞を獲得した実績があります。
設楽選手が初マラソンとなる東京マラソンでどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。
以上が大きく注目されている選手のご紹介になりますが、ここに挙げた選手以外にも今すぐ活躍というわけではないですが、将来が非常に楽しみな選手も多くいます。ひとりでも多くの選手が名乗りを挙げて、世界で活躍してほしいですね。
東京マラソン日本選手の成績一覧
ここでは、東京マラソンに出場した日本人選手(男子)の2015年、2016年大会上位8人の成績をご紹介します。
<2016年>
総合順位 | 氏 名(年齢) 所 属 |
タイム |
8位 | 高宮 祐樹(28歳) ヤクルト |
2:10:57 |
10位 | 下田 裕太(19歳) 青山学院大学 |
2:11:34 |
11位 | 一色 恭志(21歳) 青山学院大学 |
2:11:45 |
12位 | 服部 勇馬(22歳) 東洋大学 |
2:11:46 |
13位 | 今井 正人(31歳) トヨタ自動車九州 |
2:12:18 |
14位 | 岩永 暁如(35歳) 九電工 |
2:12:24 |
15位 | 山岸 宏貴(24歳) GMOアスリーツ |
2:12:27 |
16位 | 濱崎 達規(27歳) 小森コーポレーション |
2:12:45 |
<2015年>
総合順位 | 氏 名(年齢) 所 属 |
タイム |
7位 | 今井 正人(30歳) トヨタ自動車九州 |
2:07:39 |
9位 | 佐野 広明(26歳) Honda |
2:09:12 |
11位 | 五ヶ谷 宏司(27歳) JR東日本 |
2:09:21 |
13位 | 出岐 雄大(24歳) 中国電力 |
2:11:14 |
14位 | 佐藤 舜(22歳) GMOアスリーツ |
2:11:39 |
15位 | 森田 知行(30歳) カネボウ |
2:11:41 |
16位 | 濱崎 達規(26歳) 小森コーポレーション |
2:12:12 |
17位 | 山本 亮(30歳) SGHグループ |
2:12:46 |
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