2017年7月27日(木)~30日(日)の4日間、「ロボカップ2017名古屋世界大会」が開催されます。
ロボカップ世界大会の記念すべき第1回大会は、1997年に名古屋で開催されおり、20年ぶりに名古屋に帰ってきました。
主にサッカーやレスキューといった競技が開催されるロボカップ世界大会では、全世界40ヵ国、約3,000人の競技者と来場者約10万人が名古屋に集まると予想されています。
なお、アジアを中心とする青少年が自身の発明品を出展して、自ら来場者に作品の紹介を行う「世界青少年発明工夫展」や子ども向けのイベントも同時開催される予定になってます。
世界青少年発明工夫展は入場無料となっているので、ロボカップ2017と合わせて見に行くのもいいかもしれませんね。
それでは、「ロボカップ2017名古屋世界大会」の概要や競技の説明、入場料などをご紹介します。
目次
◆ロボカップ2017世界大会概要
<ロボカップって?>
ロボカップは、ロボット工学と人工知能の融合、発展のため日本の研究者らによって提唱された国際的な「自立移動ロボット」の競技大会です。
ロボカップでは2050年までに、人型ロボットでサッカーのワールドカップのチャンピオンチームに勝つことを目標に掲げています。
第1回大会は1997年名古屋市で開催され、以降世界各国で毎年開催されています。2005年、大阪市で開催されてから12年ぶりの日本開催となりました。
▼日程
2017年7月27日(木)~2017年7月30日(日)
▼時間
9:00~18:00
※30日(日)のみ16:00まで
▼会場
ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
武田テバオーシャンアリーナ
▼入場料
種類 | 前売り券 | 当日券 |
1日券 | 1,000円 | 1,200円 |
4日間通し券 | 2,000円 | 2,400円 |
団体券(20人以上) | なし | 1,000円 |
※価格は税込み
※前売り券は7月26日(水)までの販売
※前売り券はコンビニ、プレイガイドなどで購入が可能
以下の方は、入場無料になります。
・高校生以下(学生証の提示が必要な場合有)
・障害者手帳など各種手帳持参の方
※介助者2名まで無料
◆開催される競技は?
ロボカップで行われる競技は大きく分けて5つあります。各競技合わせて、全世界40か国3,000人が参加すると想定されています。
各競技を簡単にご説明すると…
▼ロボカップサッカー
ロボカップサッカーでは、人間がロボットを操作するのではなく、ロボット自身の考えに基づき行動し、サッカーで競い合います。
ロボットのサイズや形状などで、リーグが8つに分けられています。
小型リーグ
直径18cm、高さ15cm以下のロボットを使用し、1チーム6台で競います。
中型リーグ
幅52cm四方×高さ80cm以下のロボットを使用し、1チーム5台で競います。ちなみに、ボールの大きさは人間のサッカーと同じ大きさのものを使用します。
ヒューマノイド
ヒューマノイドは、サイズによりさらに3つのリーグに分けられており、二足歩行のロボットを使用します。
ロボットサイズの区分は以下の通り。
区分 | サイズ | チーム構成 |
キッド | 40~90cm | 1チーム4台 |
ティーン | 80~140cm | 1チーム3台 |
アダルト | 130~180cm | 1チーム1台 |
なお、このリーグは人型ということもあり、今後ヒューマノイド開発において大きく注目されています。
標準プラットフォームリーグ
各チームが機構的に同じロボットを使用し、プログラミングにおいて優劣を競います。1チーム5台、ロボット同士でコミュニケーションをとりながら、自律的に判断しながらサッカーを行います。、
コミュニケーションロボットとあって、サッカー専用ではないので、思わぬところで転んだりと笑いを誘う場面もあるそうです。
シミュレーションリーグ
このリーグでは実際にロボットは使わず、テレビゲームのように画面内で競技を行います。もちろん、人間が操作するわけではなく、人工知能同士による対戦となります。サッカー同様、11対11で競います。
なお、リーグは「2D」と「3D」に分けられており、2Dはロボカップサッカーで最も古い歴史を持つ種目となっています。
▼ロボカップレスキュー
ロボカップレスキューでは、大規模災害を想定し、実物大の仮設の災害現場で、レスキューロボットの性能を競います。ロボカップレスキューでは2つのサブリーグが行われます。
レスキューロボットリーグ
ロボット自身が災害現場の情報収集を行いながら、障害物などを乗り越え、救助者を探し救命活動を行う種目。
レスキューシミュレーションリーグ
コンピュータ内で大規模災害を想定し、救助隊や消防隊などを導入し、要救助者を探して救助するシミュレーター内の種目。
▼ロボカップ@ホーム
ロボカップ@ホームでは、日常生活内のロボットの運用を想定し、キッチン、リビングなどで人間の役に立つ作業を遂行できるかを競います。
また、作業だけでなく、人とのコミュニケーションも重要視されています。
▼ロボカップジュニア
ロボカップジュニアでは、11歳以上19歳以下の子どもが参加するリーグとなっており、助け合いや力を合わせることを重要視しています。
種目は、「サッカー」「レスキュー」「オンステージ」の3つが行われます。
▼ロボカップインダストリアル
ロボカップインダストリアルは、移動可能な産業用ロボットによる物流や倉庫管理システムをテーマにした競技となっており、機械と人とが連携し、製造現場を最適化することを目的としています。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
ロボカップ世界大会が12年ぶりの日本開催とあって、足が伸ばせる方はこの機会に会場を訪れるのもいいかもしれませんね。
開催時期が夏休みに入っているので、小学生や中学生のお子さんを連れて行けば、何かの刺激になるのではないかと思います。