2020年東京五輪で注目される種目のひとつであるマラソン。2017年4月に東京五輪マラソン日本代表の選考方法が発表され、翌月には東京五輪マラソンコースの大枠が固まったと明らかになりました。
そして、五輪の選考対象となる大会が2017年8月の北海道マラソンを皮切りに始まりました。今後、選考対象となる大会は例年以上に注目されると思われます。
さて、ここでは2017年度に開催される主要なマラソンの大会日程や結果、東京五輪のマラソン代表を決める「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」などについてご紹介します。
目次
◆2017年度 主なマラソン大会一覧
※大会名をクリック(タップ)すると各大会に移動します
※☆印は東京五輪選考対象(MGCシリーズ)
月 | 日 | 大会名 |
1月 | 28日(日) | ☆ 大阪国際女子マラソン |
大阪ハーフマラソン | ||
2月 | 4日(日) | ☆ 別府大分毎日マラソン |
香川丸亀国際ハーフマラソン | ||
11日(日) | 唐津10マイル | |
実業団ハーフマラソン | ||
18日(日) | 青梅マラソン | |
熊本城マラソン | ||
京都マラソン | ||
24日(土) | 日本選手権クロスカントリー | |
25日(日) | ☆ 東京マラソン | |
未定 | アジアクロスカントリー | |
3月 | 4日(日) | ☆ びわ湖毎日マラソン |
日本学生ハーフマラソン | ||
11日(日) | ☆ 名古屋ウィメンズマラソン | |
18日(日) | まつえレディーハーフマラソン | |
日本学生女子ハーフマラソン | ||
世界ハーフマラソン選手権 |
◆東京五輪代表選考について
日本陸連は2017年4月に、2020年東京オリンピックのマラソン日本代表の選考方法を新たに発表しました。
2017年8月の北海道マラソンから「マラソン・グランド・チャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)」を実施。
2017年度、2018年度に行われる対象の大会で条件をクリアすると「マラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得することができます。2019年9月以降に行われるMGCで、男女の日本代表選手2枠が決定。
そして、2019年冬から2020年春に予定されている大会で男女代表1枠が決定します。
図にまとめると、代表選考の流れは以下のようになります。
▼東京五輪マラソン代表選考の流れ
※スマホは横表示にすると見やすいです
東京オリンピック 2020年8月 |
||||||
MGC 2019年9月以降 |
MGCファイナルチャレンジ 2019年冬 ~ 2020年春 |
|||||
男女各2枠決定 | 男女各1枠決定 | |||||
男子3大会 | 女子3大会 | |||||
福岡国際 東 京 びわ湖毎日 |
さいたま国際 大阪国際 名古屋 |
|||||
MGCシリーズ 2017年度、2018年度 |
ワイルドカード 2017年8月1日 ~ 2019年4月30日 |
|||||
男子5大会 | 女子4大会 | 国際陸連公認大会など | ||||
北海道 福岡国際 別府大分 東 京 びわ湖毎日 |
北海道 さいたま国際 大阪国際 名古屋 . |
▼MGCの出場資格について
マラソン・グランド・チャンピオンシップに出場するためにはシリーズ中の大会で、以下の条件をクリアする必要があります。
▼MGCやファイナルチャレンジについてはこちらをどうぞ
東京五輪マラソン代表選考について
▼MGC出場選手一覧
<男子> |
村澤 明伸(日清食品グループ)
▼出場権を獲得した大会
北海道マラソン2017
1位(2:14:48)※自己ベスト
大迫 傑(Nike ORPJT)
▼出場権を獲得した大会
福岡国際マラソン2017
3位(2:07:19)※自己ベスト
日本人/1位
上門 大祐(大塚製薬)
▼出場権を獲得した大会
福岡国際マラソン2017
6位(2:09:27)※自己ベスト
日本人/2位
竹ノ内 佳樹(NTT西日本)
▼出場権を獲得した大会
福岡国際マラソン2017
7位(2:10:01)※自己ベスト
日本人/3位
川内 優輝(埼玉県庁)
▼出場権を獲得した大会
福岡国際マラソン/9位(2:10:53)
防府読売マラソン/1位(2:10:03)
上位2大会の平均タイムが2時間11分以内を満たし、MGCへの出場権を獲得。
<女子> |
前田 穂南(天満屋)
▼出場権を獲得した大会
北海道マラソン2017
1位(2:28:48)※自己ベスト
◆2017年度 大会日程&結果
<4月>
▼優勝
男子 | ||
伊藤 太賀 | スズキ浜松AC | 2:14:39 |
女子 | ||
R.ムトガ | ケニア | 2:33:00 |
第7回 高橋尚子杯
ぎふ清流ハーフマラソン
4月23日(日)
▼優勝
男子 | ||
A.ムティソ | NDソフト | 1:00:57 |
女子 | ||
J.ジェプコスゲイ | ケニア | 1:07:44 |
<5月>
▼優勝
男子 | ||
C.ディランゴ | JFEスチール | 1:01:43 |
女子 | ||
田中 華絵 | 第一生命グループ | 1:11:06 |
<8月>
<男子>
順位 | 選手名 | 所属/国 | タイム |
1位 | G.キルイ | ケニア | 2:08:27 |
2位 | T.トラ | エチオピア | 2:09:49 |
3位 | A.シンブ | タンザニア | 2:09:51 |
9位 | 川内 優輝 | 埼玉県庁 | 2:12:19 |
10位 | 中本 健太郎 | 安川電機 | 2:12:41 |
26位 | 井上 大仁 | MHPS | 2:16:54 |
▼関連記事
世界陸上2017/マラソン男子の結果
<女子>
順位 | 選手名 | 所属/国 | タイム |
1位 | R.ケリモ | バーレーン | 2:27:11 |
2位 | E.キプラガト | ケニア | 2:27:18 |
3位 | A.クラッグ | アメリカ | 2:27:18 |
16位 | 清田 真央 | スズキ浜松AC | 2:30:36 |
17位 | 安藤 友香 | スズキ浜松AC | 2:31:31 |
27位 | 重友 梨佐 | 天満屋 | 2:36:03 |
▼関連記事
世界陸上2017/マラソン女子の結果
北海道マラソン2017
8月27日(日)
※男女ともに「MGCシリーズ2017-2018」
▼優勝
男子 | ||
村澤 明伸 | 日清食品グループ | 2:14:46 |
女子 | ||
前田 穂南 | 天満屋 | 2:28:47 |
本大会は、東京五輪の代表決定レース「マラソングランドチャンピオンシップ(以下、MGC)」への出場権を争う最初の大会となりました。
男子は村澤明伸選手が、女子では前田穂南選手が条件を満たし、2019年9月以降に行われるMGCの出場権を獲得しました。
第29回ユニバーシアード(2017/台北)
8月27日(日)
※ハーフマラソン
<男子>
順位 | 選手名 | 所属/国 | タイム |
1位 | 片西 景 | 駒澤大学 | 1:06:09 |
2位 | 工藤 有生 | 駒澤大学 | 1:06:23 |
3位 | 鈴木 健吾 | 神奈川大学 | 1:06:56 |
6位 | 栃木 渡 | 順天堂大学 | 1:08:59 |
12位 | 鈴木 塁人 | 青山学院大学 | 1:10:23 |
<女子>
順位 | 選手名 | 所属/国 | タイム |
1位 | 棟久 由貴 | 東京農業大学 | 1:13:48 |
2位 | A.エスマ | トルコ | 1:14:28 |
3位 | 福居 紗希 | 城西大学 | 1:14:37 |
4位 | 古谷 奏 | 松山大学 | 1:15:10 |
5位 | 出水田 眞紀 | 立教大学 | 1:16:24 |
11位 | 山口 可純 | 大東文化大学 | 1:21:55 |
<11月>
第3回さいたま国際マラソン
11月12日(日) 9時10分スタート
※MGCシリーズ2017-2018
順位 | 選手名 | 所属/国 | タイム |
1位 | C.ダニエル | ケニア | 2:28:39 |
2位 | S.ハブテゲブレル | バーレーン | 2:28:42 |
3位 | B.ダバ | エチオピア | 2:30:06 |
4位 | C.パデュー | イギリス | 2:30:34 |
5位 | 岩出 玲亜 | ドーム | 2:31:10 |
※岩出玲亜選手は、MGCの出場権獲得なりませんでした。
▼関連記事
さいたま国際2017/結果
▼優勝
男子 | ||
クァリル・ルムシェ | モロッコ | 2:12:49 |
女子 | ||
メーガン P・クリフチ | アメリカ | 2:33:14 |
▼優勝
男子 | ||
カレアブ・ギラガブル | エリトリア | 2:12:03 |
女子 | ||
木下 裕美子 | SWAC | 2:34:38 |
▼日本代表選手の結果
男子 | |||
6位 | 兼実 省伍 | 中国電力 | 2:16:51 |
女子 | |||
2位 | 野上 恵子 | 十八銀行 | 2:29:05 |
<12月>
第71回福岡国際マラソン
12月3日(日) 12時10分スタート
※MGCシリーズ2017-2018
順位 | 選手名 | 所属/国 | タイム |
1 | S.モーエン | ノルウェー | 2:05:48 |
2 | S.キプロティク | ウガンダ | 2:07:10 |
3 | 大迫 傑 | Nike ORPJT | 2:07:19 |
4 | ビダン・カロキ | DeNA | 2:08:44 |
5 | A.メセル | エリトリア | 2:09:22 |
6 | 上門 大祐 | 大塚製薬 | 2:09:27 |
7 | 竹ノ内佳樹 | NTT西日本 | 2:10:01 |
注目の大迫傑選手が、自己ベストを更新してのMGC出場権を獲得。2時間6分台も見えた素晴らしい走りを見せてくれました。
また、国内一般エントリーで、出場した上門大祐選手と竹ノ内佳樹選手も大幅に自己ベストを更新。本大会で3人がMGCの出場権を獲得することとなりました。
結果詳細はこちらから
第48回防府読売マラソン
12月17日(日) 12時02分スタート
男子 | |||
1位 | 川内 優輝 | 埼玉県庁 | 2:10:03 |
女子 | |||
1位 | 加藤 岬 | 九電工 | 2:28:12 |
本大会7年連続出場の川内優輝選手は、3年ぶり3度目の優勝を飾りました。
川内選手は12月3日の福岡国際マラソンと本大会の平均タイムで、東京五輪のMGCの出場権を獲得しました。ただ、川内選手は大会終了時点では、MGCに関して「出場するかわからない」とコメントしています。
第36回山陽女子ロードレース
12月23日(土) 10時15分スタート
<1月>
第37回大阪国際女子マラソン
1月28日(日)
※MGCシリーズ2017-2018
<2月>
第67回別府大分毎日マラソン
2月4日(日) 12時00分スタート
※MGCシリーズ2017-2018
第72回香川丸亀
国際ハーフマラソン
2月4日(日) 10時35分スタート
第58回唐津10マイル
2月11日(日) 12時15分スタート
第52回青梅マラソン
2月18日(日) 11時30分スタート
※コースは30km
熊本城マラソン2018
2月18日(日) 9時00分スタート
東京マラソン2018
2月25日(日) 9時10分スタート
※MGCシリーズ2017-2018
<3月>
第73回びわ湖毎日マラソン
3月4日(日)
※MGCシリーズ2017-2018
名古屋ウィメンズマラソン2018
3月11日(日) 9時10分スタート
※MGCシリーズ2017-2018
第39回まつえレディースハーフマラソン
3月18日(日) 10時02分スタート
▼2017年度の駅伝のまとめはこちら
駅伝2017年度│大会日程一覧&結果