関取の化粧まわしと言えば、豪華絢爛で一体いくらのかかっているんだろうかって思うよなものがたくさんあります。
また、その豪華な化粧まわしのお披露目も相撲ファンにとって楽しみなイベントのひとつ。そんな化粧回しですが、第72代横綱・稀勢の里関が5月場所で「北斗の拳」でお馴染みのラオウが描かれた化粧まわしを着用し、土俵入りすることが発表されました。
横綱が漫画をテーマにした化粧まわしを着用して土俵入りすることは初めてのこと。ここでは、稀勢の里関が「北斗の拳」のキャラクターの化粧まわしを着用することになった経緯とそのきっかけになった週刊少年ジャンプ元編集長が誰なのかご紹介します。
◆なぜ「北斗の拳」?
久しぶりの大相撲ブームの火付け役となった第72代横綱・稀勢の里関。
3月場所の日馬富士戦で重傷を負いながらも欠場せず、劇的な逆転優勝に感極まった方も多かったのではないでしょうか?ケガの状態も気になるところですが、3場所連続優勝に期待が掛かります。
さて、そんな稀勢の里関にある化粧まわしが贈られることとなりました。主に漫画雑誌編集を手掛けるコアミックスという会社の“漫画”と“大相撲”のコラボ企画によるものです。
コアミックス社は、大関時代から稀勢の里関を支援しており、横綱に昇進した暁には化粧まわしを贈ると約束していたそうです。
2017年1月場所で優勝をし、横綱昇進を決めた稀勢の里関はコアミックスを訪れました。その時に、今回の化粧まわしで使用する「北斗の拳」のラオウを選んだそうです。
ラオウと言えば、北斗の拳で絶対的な強さを誇り、「世紀末覇者拳王」を名乗り、世界を恐怖と暴力で支配していました。ケンシロウとの凄まじい殴り合いは、今見ても熱い気持ちが沸き上がります。
「わが生涯に一片の悔いなし!!」のセリフはあまりにも有名ですね。
そのラオウを選んだの稀勢の里関は次のようにコメントをしています。
化粧まわしを選ぶ際、自分の性格的にはラオウというのがあるのかなと思いました。
孤独で強いってイメージがありますし。
存在感があるし、体もすごい!力士であればこういう姿になりたいなって思いました。先代の親方(鳴戸親方)からも「孤独にならないと強くなれない」と言われていました。
分かる気がします。男ならあの強さに憧れないわけがない。漫画でのラオウの行動に色々とツッコミはありますが、強さに関しては純粋に憧れます。
そして、化粧まわしについて稀勢の里関は、次のようにように続けています。
分かる気がします。男ならあの強さに憧れないわけがない。漫画でのラオウの行動に色々とツッコミはありますが、強さに関しては純粋に憧れます。
そして、化粧まわしについて稀勢の里関は、次のようにように続けています。
ラオウの化粧まわしは着けているだけで見えない力が湧いてくるような化粧まわしですので、生で見てほしいなと思います。
すごくこだわって作ってもらっているので、ぜひ巡業でも本場所でも足を運んで見に来てほしいです。素晴らしいキャラクターたちに恥じぬよう、気持ちで負けないようにしたいと思います。とても注目されると思うし、自分が一番楽しみにしています。
引用元:コアミックス公式サイト
ラオウの化粧まわしの実物は、5月6日(土)に開催される横綱昇進披露宴にてお披露目されます。
◆週間少年ジャンプ元編集長って?
ここでは、稀勢の里関を大関時代から支援をし、化粧まわしを贈る約束をしたコアミックス社の代表取締役社・堀江信彦さんについて簡単にご紹介します。
堀江さんは大学卒業後、集英社に入社。「週刊少年ジャンプ」編集部に配属され、以下の漫画家を担当します。
江口 寿史(えぐち ひさし)
【代表作】
すすめ!!パイレーツ
ストップ!!ひばりくん!
原 哲夫(はら てつお)
【代表作】
北斗の拳
花の慶次 ―雲のかなたに―
蒼天の拳
北条 司(ほうじょう つかさ)
【代表作】
キャッツ♥アイ
シティーハンター
エンジェル・ハート
次原 隆二(つぎはら りゅうじ)
【代表作】
よろしくメカドック
レストアガレージ251車屋夢次郎
1993年、週刊少年ジャンプの5代目編集長に就任。2年後、歴代最高部数となる653万部を達成。しかし、ジャンプ黄金期が過ぎると発行部数は激減し、更迭されることとなりました。その後、「メンズノンノ」、「BART」の編集長を歴任し、「BART」休刊を機に集英社を退社。
自身が担当した原哲夫さんや北条司さんらと株式会社コアミックスを設立。「週刊コミックバンチ」を創刊し、2004年まで編集長を務めました。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
5月6日はどんな横綱昇進披露宴になるのか楽しみですね。こういうコラボ企画をどんどんやって、大相撲をさらに盛り上げてほしいですね。
稀勢の里関には、「我が相撲人生、一片の悔い無し!」と言えるような相撲人生を送ってほしいです。