大学三大駅伝といえば、箱根駅伝、全日本大学駅伝、出雲駅伝です。その三大駅伝は出雲駅伝を皮切りに駅伝シーズンの開幕となります。
各校とも持てる力を発揮して素晴らしいレースをしてほしいですね。
それでは、出雲駅伝の日程、出場校や各区間のコースをご紹介します。
<2016年10月9日追記>
※関西学院大学は出場を辞退したため、20チームの参加になりました
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第28回出雲全日本大学選抜駅伝競走日程
<日 時>
2016年10月10日(月)
※体育の日
<時 間>
13:05スタート
※出雲大社正面鳥居前
2016年出雲駅伝出場校
<出場資格>
1.前年大会上位3校
青山学院、山梨学院、駒澤大学
2.日本学生陸上競技連合による大学単独16チーム
関東/10校、関西/2校、九州/2校、
東海/1校、中国四国/1校
3.選抜チーム(日本学生陸上競技連合推薦による地区学連選抜4チーム)
北海道、東北、北信越、中国四国の各学連1チームずつ
4.国外1チーム(アイビー・リーグ選抜)
アイビー・リーグとはアメリカの名門私立大学8校の有力選手を集めたチームです。三大駅伝の中でも海外チームが出場するのは出雲駅伝のみとなっています。
<出場校>
※出場回数は本大会も含めます
青山学院大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 7 | 2 |
・シード校(前年優勝) ・直近の優勝年/2015年 |
山梨学院大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 21 | 6 |
・シード校(前年2位) ・直近の優勝年/2002年 ・過去5連覇を記録(1991年~1995年) |
駒澤大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 24 | 3 |
・シード校(前年3位) ・直近の優勝年/2013年 ・過去2連覇を記録(1997年、1998年) |
北海道学連選抜 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
北海道 | 28 | - |
・過去最高順位/13位(2001年) |
東北学連選抜 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
東北 | 28 | - |
・過去最高順位/14位(2004年) |
東洋大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 17 | 1 |
・直近の優勝年/2011年 |
早稲田大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 24 | 2 |
・直近の優勝年/2010年 |
東海大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 18 | 3 |
・直近の優勝年/2007年 ・過去3連覇を記録(2005年~2007年) |
順天堂大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 21 | 3 |
・直近の優勝年/2001年 ・過去3連覇を記録(1999年~2001年) |
日本体育大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 18 | - |
・過去最高順位/2位(2010年) |
中央学院大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 7 | - |
・過去最高順位/6位(2013年) |
帝京大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関東 | 7 | - |
・過去最高順位/7位(2000年) |
北信越学連選抜 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
北信越 | 28 | - |
・過去最高順位/15位(1989年、2012年) |
愛知工業大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
東海 | 10 | - |
・過去最高順位/15位(2007年、2009年) |
関西学院大学 ※出場辞退 |
||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関西 | 6 | - |
・過去最高順位/13位(2013年) |
京都産業大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
関西 | 25 | - |
・過去最高順位/4位(1996年、1998年) |
広島経済大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
中国四国 | 15 | - |
・過去最高順位/6位(1993年) |
中国四国学連選抜 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
中国四国 | 28 | - |
・過去最高順位/17位(2009年) |
第一工業大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
九州 | 21 | - |
・過去最高順位/3位(2008年) |
日本文理大学 | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
九州 | 11 | - |
・過去最高順位/13位(2007年) |
アイビー・リーグ選抜(IVY) | ||
地区名 | 出場回数 | 優勝回数 |
米国 | 19 | - |
・過去最高順位/8位(2011年、2012年) |
過去5大会順位
チーム名 | ’15 | ’14 | '13 | '12 | '11 |
青山学院大学 | 1位 | 5位 | 1位 | 10位 | 11位 |
山梨学院大学 | 2位 | - | 4位 | - | 5位 |
駒澤大学 | 3位 | 1位 | 5位 | 2位 | 3位 |
北海道学連選抜 | 20位 | 20位 | 16位 | 16位 | 16位 |
東北学連選抜 | 18位 | 18位 | 19位 | 21位 | 17位 |
東洋大学 | 4位 | 2位 | 2位 | 1位 | 4位 |
早稲田大学 | 6位 | 4位 | 6位 | 3位 | 1位 |
東海大学 | 5位 | - | - | 4位 | - |
順天堂大学 | - | 9位 | 7位 | - | - |
日本体育大学 | - | 3位 | - | 6位 | 2位 |
中央学院大学 | 7位 | 6位 | - | - | - |
帝京大学 | - | 12位 | - | - | - |
北信越学連選抜 | 19位 | 19位 | 15位 | 17位 | 21位 |
愛知工業大学 | - | - | 20位 | - | - |
関西学院大学 | - | 13位 | 14位 | 14位 | - |
京都産業大学 | 10位 | 11位 | - | 12位 | 9位 |
広島経済大学 | 15位 | 22位 | - | - | - |
中国四国学連選抜 | 21位 | 21位 | 18位 | 20位 | 20位 |
第一工業大学 | 14位 | 16位 | 12位 | 13位 | 10位 |
日本文理大学 | 16位 | 17位 | 17位 | 15位 | 19位 |
IVY選抜 | 9位 | 14位 | 8位 | 8位 | 15位 |
出雲駅伝の特徴とコース紹介
出雲駅伝は三大駅伝の中で比較的新しく1989年から始まり、毎年「体育の日」に開催されます。
コースの距離は三大駅伝で最も短く、大きなアップダウンもそれほどないためスピード自慢の選手が走ることが多いです。
そのため、順位変動も目まぐるしく1km当たりのタイムが、フルマラソンに換算すると世界記録に近いペースになります。
また、距離の短さや学生駅伝初戦ということもあり、経験の浅い1、2年生の出場も他のレースに比べて多いのも特徴です。
なお、強豪校は三大駅伝すべてでタイトルを獲得することを目標にしています。今まで、三冠を達成した大学は1990年度「大東文化大学」、2000年度「順天堂大学」、2010年度「早稲田大学」と3校だけ。10年に一度と非常に難しいことが伺えます。
さて、出雲駅伝は出雲大社正面鳥居前をスタートし、6区間45.1kmをタスキで繋ぎ出雲ドーム前でゴールします。コースの総距離も4度変更され、現在大会最長距離となっています。(※大会当初は42.6km)
<出雲駅伝コース>
各区間の特徴
<1区-8.0km>
第1中継所/出雲市役所・JAいずも前
▼選手通過予定時刻
先頭/13:28
後尾/13:31
▼見どころ
出雲大社正面鳥居前からスタートする1区。スタート直後のなだらかな下り坂の神門通りを駆け抜けます。この下りでいきなり差をつけようとする選手もおり、一つ目の駆け引きとなります。
1区:出雲大社正面鳥居前
選手の一団が日本一の大鳥居を抜けると浜山公園までは平たんな道が続きます。
大社高校付近から徐々にコースは上り坂となります。隣接している浜山公園では細かいアップダウンがあり、ここで引き離しに掛かる選手もいます。
その後は中継所まで平坦な道となります。大会によっては選手同士のけん制のし合いで、中継所まで団子状態になることもあります。
<2区-5.8km>
第2中継所/斐川直江
▼選手通過予定時刻
先頭/13:45
後尾/13:51
▼見どころ
全区間中最も距離が短い2区。コースの途中にある斐伊川は「スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治」で有名です。
斐伊川に掛かる神立橋
この川に掛かる神立橋を過ぎると長く緩やかな下り坂が続きます。各チームのスピード自慢のランナーが投入されます。時には、短い区間ながらエース級が出てくることもあります。
<3区-8.5km>
第3中継所/平田中ノ島
▼選手通過予定時刻
先頭/14:10
後尾/14:19
▼見どころ
2番目に長い区間となる3区は最終6区のどちらにエースを投入するかがカギとなります。
この区間は出雲平野の田園風景を横に見ながら走ります。そのため、風の影響をもろに受けます。
年によっては横風や向かい風が選手たちを苦しめます。
出雲地方独特の豊かな農村散居景観
<4区-6.2km>
第4中継所/鳶巣コミュニティセンター前
▼選手通過予定時刻
先頭/14:28
後尾/14:39
▼見どころ
一面に広がるのどかな田園風景の平坦なコーストなっていますが、最後の1kmはアップダウンとなっており、勝負どころとなります。
風が強い年はこの区間は追い風となりやすいコースです。
<5区-6.4km>
第5中継所/島根ワイナリー前
▼選手通過予定時刻
先頭/14:46
後尾/15:00
▼見どころ
5区はコースの全体を通してうねるような細かいアップダウンが選手を苦しめます。
距離が短いもののペース配分を注意しないとリードを広げられない、縮められないことになります。
最終6区は何度もトップが入れ替わったことがあるだけに、この5区でどれだけ差をつけてタスキを渡せるかがポイントです。
また、この区間も年によっては追い風となりやすいコースとなっています。
<6区-10.2km>
第6中継所/出雲ドーム前
▼選手通過予定時刻
先頭/15:16
後尾/15:34
▼見どころ
最終6区は最も長い10.2kmを走ります。「逆転の6区」ともいわれ、過去の大会では、実に11回も逆転劇が起きています。
6区の最初はスタート地点の出雲大社へ向かって上りが続きます。途中浜山公園のアップダウンが過ぎるまで1区と同じコースをたどります。
ゴールの出雲ドームは世界最大級の木造ドーム。世界最大級というだけあって、最終区を走った選手からは「走っても走ってもなかなかドームが近づいてこない」と口にしています。
このドームの大きさに惑わされず、死力を尽くして自分のペースでレースをすることが優勝へのカギともいえます。
日本初の木造ドーム施設
テレビ放送
<放送日>
2016年10月10日(月)体育の日
<放送局>
フジテレビ系全国生中継
<放送時間>
13:00~15:25
まとめ
三大駅伝の初戦となる出雲駅伝。強豪校にとって三冠を取りに行くにも重要な初戦です。
優勝候補は、青山学院、山梨学院、駒澤大学、東洋大学、東海大学などが候補に挙げられます。これらの大学の差はほとんどなく、どの大学が優勝してもおかしくないと言われています。
個人的には、東海大学を優勝候補に挙げたいですね。東海大学は国内最大規模のトレーニングセンターを有しており、指導や研究にも熱心に取り組んでいます。
また、今年の東海大学は、超高校級の新人選手の補強に成功しています。新人選手たちが東海大学を選んだ決め手のひとつに東海大学の練習環境を挙げています。
練習環境も優勝するには必要です。また、超高校級が入学したことによって、負けられない上級生たちも練習により一層、力を入れているはずです。
そういうことから今年の東海大学は一味違ったチーム色やレースをしてくれると期待しています。
ちなみに、3大駅伝の三冠を達成した年度を見ると、1990年度、2000年度、2010年度と10年ごとに達成されています。
次の三冠が2020年度に達成されると大騒ぎになりそうです(笑)そうなると10年ごとに出雲駅伝で優勝するチームのプレッシャーはすごいものになるでしょうね。とはいっても全然先の話ですが…。
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