今シーズンの東海大学は、大学駅伝開幕戦となる出雲駅伝で、黄金世代が評判通りの実力を発揮し、10年ぶりに優勝を果たしました。
そして、距離が長くなった2戦目の全日本大学駅伝では、神奈川大学に最終8区で逆転を許し、全日本2回目の優勝は逃したものの2位となり、ここ10年内で最高成績をおさめました。
黄金世代である2年生の活躍に目が行きがちですが、全日本の5区から最終8区までは上級生がエントリーされました。その5区から8区のなかで、4選手が区間3位以内の走りをみせており、上級生の箱根での走りにも注目したいです。
なお、今回の箱根駅伝は3強と言われており、どこが優勝するのか予想が難しいです。東海大学は往路優勝が1回(2005年)あるものの、総合順位では2位(2004年)が最高。
箱根初制覇の可能性が高い今シーズン、東海大学がどんなオーダーリストでどんな走りを見せるのか楽しみです。
ここでは、第94回箱根駅伝に出場する東海大学のエントリー選手一覧と、区間オーダーや大会結果などをご紹介します。
※箱根駅伝の結果は大会終了後、情報を更新します。
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箱根駅伝2018│往路の結果
目次
◆東海大学 近年の戦績
<箱根駅伝出場歴>
5年連続45回目
(前回10位/3年連続シード権獲得中)
▼箱根駅伝 過去4大会の順位
年 | 総合 | 往路 | 復路 |
17 | 10位 | 15位 | 4位 |
16 | 5位 | 8位 | 6位 |
15 | 6位 | 7位 | 8位 |
14 | 13位 | 9位 | 18位 |
▼最高総合順位
2位(2004年)
<三大駅伝4シーズンの成績>
シーズン | 出 雲 | 全日本 | 箱 根 |
17-18 | 優 勝 | 2位 | |
16-17 | 3位 | 7位 | 10位 |
15-16 | 5位 | 5位 | 5位 |
14-15 | 不出場 | 6位 | 6位 |
◆東海大学・陸上競技部について
東海大学の陸上競技部は1961年に創部され、箱根駅伝には1973年に初出場を果たしています。初出場後、数年でシード権争いの常連校となります。最高成績は2004年の2位。翌年の2005年に往路優勝を果たしました。
また、東海大学は2015年度の学生三大駅伝の3大会すべてで5位となりました。これは大学駅伝史上初の出来事だそうです。
さて、建学75周年の2017年シーズンから、今までの水色ユニフォームから深青色のユニフォームに変更されました。
私は出雲駅伝で初めて新しいユニフォームを拝見したのですが、順天堂大学と見間違えてしまいました…。他の人は神奈川大学と間違える人もいるみたいです。ユニフォームの色が変わるのは、新鮮な感じがして良いのですが、水色のユニフォームに慣れていたので、出雲では混乱してしまいました(笑)
▼注目選手は?
今回の箱根での東海大学は、黄金世代をはじめ数多くの注目選手がいます。注目選手のなかでも、メディア・雑誌等でよく取り上げられているのは、鬼塚翔太選手や關颯人選手、そして館澤亨次選手らではないでしょうか。
鬼塚選手は昨シーズンの三大駅伝全てで1区を走り、強烈なインパクトを残しました。特に、前回の箱根では、東洋大学の服部弾馬選手(現・トーエネック)との競り合いは見ごたえがありました。1秒差で服部選手に敗れ、区間賞を逃しましたが、あれは強烈でした。
さらに、2017年2月25日に行われたクロスカントリー日本選手権では、九電工の東遊馬選手とも、これまた激しい競り合いを演じることとなり、同タイムながら
僅差で優勝を勝ち取りました。クロスカントリーであんなスプリント勝負になるとは…。その時のゴール直前の様子がこれ↓
今シーズンは出雲4区1位(6.2km)、全日本1区9位(14.6km)という感じですが、箱根でどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。
また、出雲駅伝で優勝のフィニッシュテープを切った關選手は、10000mで28分23秒37の好タイムを記録するなど好調。
前回の箱根では、先頭集団にいながらも、2区13位と不本意な結果に終わってしまいましたが、今シーズンは出雲6区で区間賞、全日本4区6位と安定した走りをしています。今回の箱根はどの区間で起用されるのか不明ですが、また2区を走るようでしたら、良い走りをしてほしいです。
そして、最後に館澤亨次選手も将来が楽しみな選手。個人的に思うのですが、黄金世代のエースになるのは、ひょっとしたら館澤選手なのかもしれないとにらんでいます。
今シーズンの館澤選手は、1500mで関東インカレ、学生個人選手権、さらに日本選手権を制覇。三大駅伝において、出雲駅伝は2区2位、全日本は3区で2年連続の区間賞を獲得するなど大活躍。
前回の箱根では關選手同様、5区13位と不本意な結果でしたが、今回は起用される区間を含め、どんな走りをするのか楽しみです。
以上、長々と書きましたが3人の走りに注目です。最後にもうひとつ、3人のイケメンぷりもなかなかのものなので、箱根路では女性陣から黄色い声援があがりそうです(笑)
◆箱根駅伝2018 東海大学の結果
箱根駅伝選手名鑑~東海大
1万メートルの平均タイムが出場校でトップ。出雲では優勝できたが、箱根は全くの別物だ。磨いてきたスピードでどこまで勝負できるか。経験豊富な4年生にチームをけん引してほしい。https://t.co/s5pbm1cviG pic.twitter.com/ZgW4vEeB1F— 読売新聞箱根駅伝 (@YOL_hakone) 2017年12月26日
区間エントリー
※往路・復路ともに大会当日までにメンバー変更が可能なので、区間エントリーが変わる場合があります。
<2018年1月2日発表オーダー>
▼往路
1区/關颯人(2年)→三上嵩斗(3年)
2区/阪口竜平(2年)
3区/鬼塚翔太(2年)
4区/春日千速(4年)
5区/松尾淳之介(2年)
<2018年1月3日発表オーダー>
▼復路
6区/中島怜利(2年)
7区/國行麗生(4年)
8区/郡司陽大(2年)→館澤亨次(2年)
9区/湊谷春紀(3年)
10区/川端千都(4年)
【補欠】
三上嵩斗(3年)
湯澤舜(3年)
髙田凜太郎(2年)
西川雄一朗(2年)
西田壮志(1年)
往路の結果
区間 | 名前 |
総合 順位 |
総合 タイム |
区間 順位 |
区間 タイム |
1区 | 三上 嵩斗(3年) | 7 | 1:02:48 | 7 | 1:02:48 |
2区 | 阪口 竜平(2年) | 7 | 2:11:43 | 7 | 1:08:55 |
3区 | 鬼塚 翔太(2年) | 6 | 3:15:12 | 3 | 1:03:29 |
4区 | 春日 千速(4年) | 6 | 4:19:09 | 12 | 1:03:58 |
5区 | 松尾淳之介(2年) | 9 | 5:34:09 | 12 | 1:14:59 |
<東海大学・往路歴代区間別最高記録>
※区間記録は現行コースのもの
1区/1:01:06('07年)佐藤 悠基・2年
2区/1:06:52('11年)村澤 明伸・2年
3区/1:02:12('06年)佐藤 悠基・1年
4区/1:06:47('17年)松尾淳之介・1年
5区/1:15:54('17年)館澤 亨次・1年
メモ
4区の春日選手と5区の松尾選手が、各区間のチーム記録を更新。
復路の結果
区間 | 名前 |
総合 順位 |
総合 タイム |
区間 順位 |
区間 タイム |
6区 | 中島 怜利(2年) | 5 | 6:32:45 | 2 | 0:58:36 |
7区 | 國行 麗生(4年) | 5 | 7:38:33 | 10 | 1:05:48 |
8区 | 館澤 亨次(2年) | 3 | 8:44:50 | 2 | 1:06:17 |
9区 | 湊谷 春紀(3年) | 3 | 9:56:20 | 5 | 1:11:30 |
10区 | 川端 千都(4年) | 5 | 11:10:09 | 16 | 1:13:49 |
<東海大学・復路歴代区間別最高記録>
※区間記録は現行コースのもの
6区/0:59:56('年)中島 怜利・1年
7区/1:02:35('年)佐藤 悠基・3年
8区/1:05:27('年)影山 淳一・4年
9区/1:10:01('年)高木登志夫・4年
10区/1:10:31('年)藤井 勘太・4年
メモ
・6区を走った中島選手が区間2位の快走で、チームの区間記録を更新しました。
総合成績まとめ
▼総合成績/5位(11:10:09)
【参考記録】
チームの総合タイム最高成績
11:07:08(2015年)
※1999年以降の記録が対象
▼往路成績/9位(トップと5分40秒差)
▼復路成績/4位(トップと7分26秒差)
参考:前回2017年大会の結果
総合/10位、往路/15位、復路/4位
両角速監督のコメント
出雲優勝、全日本に2位でだいぶ力はついてきた。箱根は全く別物と思っていたが、青学に圧倒的な差をつけられ、力不足を大きく感じた。期待の大きさは感じているので、応えられるように今後も努力したい
引用元:スポーツ報知(2018.1.3)
◆東海大学エントリー選手一覧
※ボタンを押すと各チームの情報にジャンプします
青山学院 | 東洋大学 | 早稲田大 |
順天堂大 | 神奈川大 | 中央学院 |
日本体育 | 法政大学 | 駒澤大学 |
東海大学 | 帝京大学 | 大東文化 |
中央大学 | 山梨学院 | 拓殖大学 |
国学院大 | 国士舘大 | 城西大学 |
上武大学 | 東京国際 | 関東学連 |
※各大会の順位は区間順位となります。
春日 千速(4年)※主将
【出身地】長野県【出身校】佐久長聖
▼箱根駅伝
2017年/8区5位
2016年/2区15位
2015年/8区5位
川端 千都(4年)
【出身地】京都府【出身校】綾部
・2017年シーズン
全日本/8区3位
▼箱根駅伝
2017年/9区5位
2016年/7区12位
2015年/2区7位
國行 麗生(4年)
【出身地】徳島県【出身校】美馬商
・2017年シーズン
全日本/6区2位
▼箱根駅伝
2017年/3区17位
2016年/6区11位
三上 嵩斗(3年)
【出身地】愛知県【出身校】岡崎城西
・2017年シーズン
出 雲/5区1位
全日本/7区2位
湊谷 春紀(3年)
【出身地】秋田県【出身校】秋田工
・2017年シーズン
全日本/5区2位
▼箱根駅伝
2016年/1区16位
湯澤 舜(3年)
【出身地】長野県【出身校】東海大三
鬼塚 翔太(2年)
【出身地】長崎県【出身校】大牟田
・2017年シーズン
出 雲/4区1位
全日本/1区9位
▼箱根駅伝
2017年/1区2位
郡司 陽大(2年)
【出身地】栃木県【出身校】那須拓陽
阪口 竜平(2年)
【出身地】京都府【出身校】洛南
・2017年シーズン
出 雲/1区1位
關 颯人(2年)
【出身地】長野県【出身校】佐久長聖
・2017年シーズン
出 雲/6区1位
全日本/4区6位
▼箱根駅伝
2017年/2区13位
髙田 凜太郎(2年)
【出身地】熊本県【出身校】九州学院
館澤 亨次(2年)
【出身地】神奈川県【出身校】埼玉栄
・2017年シーズン
出 雲/2区2位
全日本/3区1位
▼箱根駅伝
2017年/5区13位
中島 怜利(2年)
【出身地】兵庫県【出身校】倉敷
▼箱根駅伝
2017年/6区8位
西川 雄一朗(2年)
【出身地】兵庫県【出身校】須磨学園
松尾淳之介(2年)
【出身地】秋田県【出身校】秋田工
・2017年シーズン
出 雲/3区4位
▼箱根駅伝
2017年/4区12位
西田 壮志(1年)
【出身地】熊本県【出身校】九州学院
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