前回の箱根で3年ぶりのシード権を目指した拓殖大学は、デレセ選手や主将の宇田朋史選手らの活躍で、10位の日本大学に41秒差の14位につけ、シード権獲得に望みを繋げました。
しかし、復路では終盤かけ順位を上げられず、総合14位と言う結果に。10位の東海大学と7分22秒差でシード権争いには、課題が残ることとなりました。
今回の箱根予選会では、エースのデレセ選手がケガにより万全とは言えない状態でしたが、全員が力を合わせ予選会5位で通過。昨年の予選会の合計タイムを比べると、6分以上タイムを縮めています。
2017年12月10日に行われた箱根記者発表では、「チームに勢いがついて活気がある」というコメントが出されました。コメント通り勢いに乗って、今年こそシード権争いをする走りをしてほしいです。
ここでは、第94回箱根駅伝に出場する拓殖大学のエントリー選手一覧と、区間エントリーや大会結果などをご紹介します。
※箱根駅伝の結果は大会終了後、情報を更新します。
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箱根駅伝2018│往路の結果
目次
◆拓殖大学 近年の戦績
<箱根駅伝出場歴>
5年連続39回目
(前回14位/予選会5位)
▼箱根駅伝 過去4大会の順位
年 | 総合 | 往路 | 復路 |
17 | 14位 | 14位 | 15位 |
16 | 16位 | 10位 | 19位 |
15 | 16位 | 11位 | 18位 |
14 | 9位 | 6位 | 13位 |
▼最高総合順位
7位(2011年)
<三大駅伝4シーズンの成績>
シーズン | 出 雲 | 全日本 | 箱 根 |
17-18 | 不出場 | 不出場 | |
16-17 | 不出場 | 8位 | 14位 |
15-16 | 不出場 | 不出場 | 16位 |
14-15 | - | 不出場 | 16位 |
※2014年の出雲駅伝は台風で中止
◆拓殖大学・陸上競技部について
拓殖大学の陸上競技部は1921年に創部され、箱根駅伝には1933年に初出場を果たしています。初出場から連続出場を続けていましたが、1950~60年代、1980~90年代は低迷により長く出場できないこともありました。
箱根での過去最高順位は7位で、シード権獲得は通算4回。高校からの有力選手の入学が少ないものの、地道な育成で箱根での出場を続けています。
なお、拓殖大学の陸上競技部OBには、ロンドン五輪男子マラソン6位の中本健太郎選手(安川電機)や、同じくロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新選手(ミキハウス)らが所属していました。
さて、今回の箱根での拓殖大学の注目選手は、1年生から2区を走るワークナー・デレセ選手。デレセ選手は前回の箱根でも2区を走り、14位でタスキを受けると10人抜きの走りを見せ区間2位に。また、チームの順位も4位に浮上させました。
今シーズンはケガにより、万全の調子で予選会に臨めなかったものの、粘りの走りを見せ予選会突破に貢献しました。デレセ選手のケガは、本選までに完治する見込みで、エース区間での活躍に期待です。
また、主将の西智也選手にも注目。西選手は2016年の箱根予選会では71位でしたが、今回の予選会では18位と成長ぶりを見せています。
西選手とデレセ選手を中心に拓殖大学のシード権争いに期待したいと思います。
◆箱根駅伝2018 拓殖大学の結果
【記者発表】拓殖大監督
歴史と伝統ある大会に参加し、身の引き締まる思い。我々のチームはロードと駅伝を目指しているが、今年はトラックもやり、スピードもついてきた。今年、まさかのレースをやって、往路から凄いと思われるレースを組み立てたい。#箱根駅伝— 読売新聞箱根駅伝 (@YOL_hakone) 2017年12月10日
区間エントリー
※往路・復路ともに大会当日までにメンバー変更が可能なので、区間エントリーが変わる場合があります。
<2018年1月2日発表オーダー>
▼往路
1区/馬場祐輔(3年)
2区/W.デレセ(3年)
3区/鈴見侑大(3年)→赤﨑暁(2年)
4区/西智也(4年)
5区/戸部凌佑(3年)
<2018年1月3日発表オーダー>
▼復路
6区/硴野魁星(3年)
7区/長田悠太郎(3年)→石川佳樹(1年)
8区/白髪大輝(3年)
9区/中井槙吾(2年)
10区/苅田広野(4年)
【補欠】
清水崚汰(1年)
藤井拓実(2年)
土師悠作(4年)
吉原遼太郎(1年)
往路の結果
区間 | 名前 |
総合 順位 |
総合 タイム |
区間 順位 |
区間 タイム |
1区 | 馬場 祐輔(3年) | 13 | 1:03:02 | 13 | 1:03:02 |
2区 | W.デレセ(3年) | 5 | 2:10:55 | 5 | 1:07:53 |
3区 | 赤﨑 暁 (2年) | 5 | 3:15:03 | 10 | 1:04:08 |
4区 | 西 智也 (4年) | 4 | 4:18:20 | 6 | 1:03:17 |
5区 | 戸部 凌佑(3年) | 4 | 5:33:07 | 11 | 1:14:45 |
<拓殖大学・往路歴代区間別最高記録>
※区間記録は現行コースのもの
1区/1:02:00('16年)金森 寛人・4年
2区/1:07:50('17年)W.デレセ・2年
3区/1:03:20('12年)D.モゼ ・2年
4区/1:04:44('17年)宇田 朋史・4年
5区/1:15:35('17年)戸部 凌佑・2年
復路の結果
区間 | 名前 |
総合 順位 |
総合 タイム |
区間 順位 |
区間 タイム |
6区 | 硴野 魁星(3年) | 6 | 6:33:04 | 7 | 0:59:59 |
7区 | 石川 佳樹(1年) | 6 | 7:38:47 | 9 | 1:05:44 |
8区 | 白髪 大輝(3年) | 10 | 8:47:59 | 18 | 1:09:11 |
9区 | 中井 槙吾(2年) | 8 | 9:59:41 | 7 | 1:11:41 |
10区 | 苅田 広野(4年) | 8 | 11:12:32 | 10 | 1:12:51 |
<拓殖大学・復路歴代区間別最高記録>
※区間記録は現行コースのもの
6区/0:59:55('17年)馬場 祐輔・2年
7区/1:04:22('11年)野本 大喜・2年
〃 /1:04:22('12年)奥谷 裕一・2年
8区/1:06:06('01年)重松 修平・2年
9区/1:10:36('03年)和田 政志・4年
10区/1:11:22('11年)住本 祐樹・4年
メモ
・拓殖大学は総合成績8位で、4年ぶりにシード権を獲得しました。
・また、新コースとなった2017年大会の11時間24分22秒の記録を大幅に上回り、チーム最高タイムを更新。
総合成績まとめ
▼総合成績/8位(11:12:32)
【参考記録】
チームの総合タイム最高成績
11:11:28(2011年)
※1999年以降の記録が対象
▼往路成績/4位(トップと4分36秒差)
▼復路成績/11位(トップと10分53秒差)
参考:前回2017年大会の結果
総合/14位、往路/14位、復路/15位
◆拓殖大学エントリー選手一覧
※ボタンを押すと各チームの情報にジャンプします
青山学院 | 東洋大学 | 早稲田大 |
順天堂大 | 神奈川大 | 中央学院 |
日本体育 | 法政大学 | 駒澤大学 |
東海大学 | 帝京大学 | 大東文化 |
中央大学 | 山梨学院 | 拓殖大学 |
国学院大 | 国士舘大 | 城西大学 |
上武大学 | 東京国際 | 関東学連 |
※各大会の順位は区間順位となります
西 智也(4年)※主将
【出身地】熊本県【出身校】球磨工業
▼箱根駅伝
2017年/1区14位
2015年/4区11位
苅田 広野(4年)
【出身地】神奈川県【出身校】光明学園相模原
▼箱根駅伝
2017年/7区14位
土師 悠作(4年)
【出身地】大分県【出身校】大分東明
▼箱根駅伝
2017年/9区19位
長田 悠太郎(3年)
【出身地】静岡県【出身校】加藤学園
硴野 魁星(3年)
【出身地】熊本県【出身校】八代工業
白髪 大輝(3年)
【出身地】広島県【出身校】神辺旭
鈴見 侑大(3年)
【出身地】福岡県【出身校】飯塚
戸部 凌佑(3年)
【出身地】群馬県【出身校】前橋育英
▼箱根駅伝
2017年/5区11位
2016年/7区15位
馬場 祐輔(3年)
【出身地】福岡県【出身校】九州産業大九州
▼箱根駅伝
2017年/6区7位
2016年/5区15位
ワークナー・デレセ(3年)
【出身地】エチオピア【出身校】メダニアレム
▼箱根駅伝
2017年/2区2位
2016年/2区11位
赤﨑 暁(2年)
【出身地】熊本県【出身校】開新
▼箱根駅伝
2017年/10区12位
中井 槙吾(2年)
【出身地】東京都【出身校】錦城学園
藤井 拓実(2年)
【出身地】広島県【出身校】広島国際学院
石川 佳樹(1年)
【出身地】栃木県【出身校】烏山
清水 崚汰(1年)
【出身地】群馬県【出身校】中之条
吉原 遼太郎(1年)
【出身地】千葉県【出身校】千葉南
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