2017年10月14日(土)、東京都立川市を舞台に箱根駅伝の予選会が開催されます。箱根路の出場権を獲得する10チームはどこなのか?もう一つの箱根駅伝として楽しみです。
さて、昨年は予選会を突破した神奈川大学と法政大学の2チームが、本戦でシード権を見事獲得。気が早いですが、今年も予選会を突破したチームが、シード校に負けない走りをすることを期待します。
また、前回の予選会では、箱根駅伝の連続出場が、「87」で途切れた中央大学が話題になりました。今年は否が応でも注目されるチームのひとつになるでしょうが、出場選手は変なプレッシャーを感じずに持てる力を発揮できればと願います。
それでは、2017年10月14日に行われる箱根駅伝予選会の有力校をご紹介します。
なお、関連書籍等を参考に有力校を予想しています。素人なので、「違うだろーー!!違うだろ!!」と思われても、生温かい目で見守ってくださいませm(_ _)m
▼関連記事
第94回箱根駅伝予選会 出場校とコース
◆箱根駅伝予選会について
箱根駅伝の予選会では、約50のチームが参加し、上位10校が箱根駅伝の出場権を獲得します。出場選手は陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地を抜け、昭和記念公園のゴールを目指す20kmのコースとなっています。
そして、各校10名以上12名以下がレースに出場し、各校の上位10名の合計タイムで争われます。
なお、予選会突破10チーム以外から、個人記録上位者を中心にオープン参加の関東学生連合チームの選手も選出されます。
◆予選会突破有力校は?
まず、2017年度を迎え、各チームが新体制になりました。各校のチームの力を見るのに参考となるデータとして、全日本大学駅伝の関東地区選考会の結果を中心に予想を行います。
全日本大学駅伝選考会の順位は以下の通りです。
※選考会は10000mを走り、各校の上位8人の合計タイムでの順位付け
1位 | 神奈川大学 | 箱根出場校 |
2位 | 東海大学 | 箱根出場校 |
3位 | 國學院大学 | |
4位 | 大東文化大学 | |
5位 | 法政大学 | 箱根出場校 |
6位 | 帝京大学 | |
7位 | 明治大学 | |
8位 | 順天堂大学 | 箱根出場校 |
9位 | 城西大学 | |
10位 | 日本体育大学 | 箱根出場校 |
11位 | 創価大学 | |
12位 | 中央大学 | |
13位 | 国士舘大学 | |
14位 | 東京国際大学 | |
15位 | 拓殖大学 | |
16位 | 日本大学 | |
17位 | 専修大学 | |
18位 | 筑波大学 | |
19位 | 上武大学 | |
20位 | 亜細亜大学 |
このなかから箱根のシード権を持つ5校を除き、箱根駅伝に出場したチーム+エントリー選手(卒業生は除く)の人数を抽出してみると…
※★印は2017年箱根駅伝出場校
★國學院大学(5人)
★大東文化大学(7人)
★帝京大学(7人)
★明治大学(7人)
城西大学
★創価大学(8人)
中央大学
★国士舘大学(7人)
東京国際大学
★拓殖大学(8人)
★日本大学(7人)
専修大学
筑波大学
★上武大学(5人)
亜細亜大学
となります。そして、全日本の選考会の結果と箱根駅伝を走った選手の人数などを判断すると、日本大学までが予選会突破の有力チームになるのではないかと考えます。
また、全日本大学駅伝の予選会には出場していませんが、山梨学院大学がさらに有力チームとして加わります。
それでは、次章で予選会突破の可能性が高いチームを順番に予想していきます。
◆予選突破の可能性が高いチームは?
山梨学院大学
今年の箱根駅伝では、山梨学院大学は理想の走りに程遠く、17位という結果になりましたが、本来はもっと上を目指せるチーム。
エースのドミニク・ニャイロ選手をはじめ、上田健太選手や永戸聖選手ら有力選手がおり、予選会では最も力を持ったチームではないでしょうか。
帝京大学
前回の箱根駅伝では、惜しくも11位でシード権を逃した帝京大学。しかし、前回の箱根駅伝では10区間中6区間で1、2年生が出場し、良い走りを見せてくれました。
箱根駅伝終了後にどれぐらい成長しているのかが楽しみなチームです。チーム力としては、山梨学院大学に次ぐ力を持つのではないかと思われます。
國學院大学
今シーズンの全日本大学駅伝の関東地区選考会で、箱根シード校を除くとトップで予選通過。全日本大学駅伝でも過去最高順位を更新するのではと睨んでいます。
ちなみに、國學院大学には不思議なジンクスがあるそうです。それは全日本大学駅伝に過去4回出場していますが、その出場年度の箱根予選会で2回落選したというのです。
全日本に出場を決めている今シーズンはどうなるのか…。たぶん、選手らは「へーそうなんだ」ぐらいにしか思わないでしょうが。
大東文化大学
前回の予選会トップ通過を果たした大東文化大学。全日本大学駅伝も箱根予選会出場校で2位という成績を残しています。
また、箱根予選会では原法利選手が、日本人トップの走りを見せるのではないかと期待されています。
明治大学
前回の予選会では、2位通過で箱根の出場を決めた明治大学。本戦では、主力の戦線離脱で苦戦し18位という結果でしたが、今年は選手層も厚く箱根出場は手堅いと思われます。
ちなみに、全日本大学駅伝選考会では、坂口裕之選手が順天堂大学の塩尻和也選手をかわし、日本人トップを飾っており、予選会でも注目です。
創価大学
初出場は20位で、2回目の出場となった前回は、12位と大きく順位を上げた創価大学。しかも、箱根に出場したメンバーが8人も残っています。
また、箱根2区で区間4位の成績を残したムソニ・ムイル選手でタイムが稼げるのもチームとしてはかなり大きいのではないでしょうか。
拓殖大学
ここ数年連続で箱根駅伝の出場を決めている拓殖大学。前回の箱根駅伝では、ワークナー・デレセ選手が2区で10人抜きの区間2位の成績をおさめています。
デレセ選手を含め、前回の箱根に出場した選手が8人も残っています。予選会突破には申し分ない戦力が整っており、箱根出場は問題ないかと思われます。
城西大学
前回の予選会では、戦力は整っていたものの、主力数人が故障で離脱し、12位で箱根出場を逃した城西大学。
今シーズンの全日本大学駅伝の選考会もベストメンバーで臨めなかったそうですが、最終組が好走を見せ、予選突破を果たしています。
故障者がいなければという前提になってしまいますが、メンバーが揃えば箱根の出場権獲得の可能性は高いと思われます。
◆予選会通過ラインチームは?
前の章では、予選会突破の可能性が高い8チームを予想しました。ここでは、予選通過ラインの前後にいそうなチームを予想します。
まず、予選通過ラインの前後になりそうなチームは…
・中央大学
・国士舘大学
・東京国際大学
・日本大学
・専修大学
・筑波大学
・上武大学
などが予想されます。このなかでも、全日本大学駅伝の予選会のタイム差を見てみると…
中央大学………4時間00分14秒
国士舘大学……4時間00分26秒
東京国際大学…4時間00分38秒
日本大学………4時間00分57秒
専修大学………4時間01分33秒
筑波大学………4時間02分11秒
上武大学………4時間05分09秒
となっており、中央大学、国士舘大学、東京国際大学、日本大学の4チームが10位ラインでしのぎを削りそうな気がします。
ちなみに、今年の4月、東京国際大学の駅伝部に、元実業団ランナーの渡辺和也選手(30歳)が入部しました。
渡辺選手は2011年のテグ世界選手権5000m代表として出場経験を持っており、2013年から2017年3月まで日清食品グループに所属していました。渡辺選手が予選会に出場となると注目を集めることはもちろん、東京国際大学としては予選会突破の後押しになるのは間違いないでしょう。
果たして、今年の予選会の結果がどんなものになるのか今から楽しみです。
●まとめ
箱根駅伝の予選会も無事終了し、予想と結果を比べてみました。
予 想 | 結 果 | |
予選通過有力校 | 順位 | チーム |
山梨学院大学
帝京大学 國學院大学 大東文化大学 明治大学 創価大学 拓殖大学 城西大学 |
1位 | 帝京大学 |
2位 | 大東文化大学 | |
3位 | 中央大学 | |
4位 | 山梨学院大学 | |
5位 | 拓殖大学 | |
6位 | 國學院大学 | |
7位 | 国士舘大学 | |
8位 | 城西大学 | |
9位 | 上武大学 | |
10位 | 東京国際大学 | |
予選通過ライン校 | ||
中央大学 国士舘大学 東京国際大学 日本大学 専修大学 筑波大学 上武大学 |
11位 | 日本大学 |
12位 | 創価大学 | |
13位 | 明治大学 | |
14位 | 専修大学 |
中央大学、城西大学、東京国際大学が2年ぶりに箱根駅伝に戻ってくることとなりました。中央大学に至っては、総合3位と躍進。予選通過ラインどころではなかったですね…失礼しました。
逆に、明治大学、創価大学が予選敗退になるとは思いもよりませんでした。特に、明治大学は予選突破の可能性が高いと思っていただけにびっくりでした。
スポーツニュースなどによると、明治大学は4年生がケガや調子が上がらず全員欠場。さらに、3年生エースも当日、体調不良を起こし出場できなかったり、主力の2年生もレースで転倒し、途中棄権するアクシデントに見舞われました。
さすがに、このチーム状況では、予選通過に至らなかったのも仕方がないです。明治大学の西監督も次のようにコメントをしています。
「飛車角落ちでのレースになってしまった。昨日の時点では普通に本戦にはいけると思っていた。これが駅伝。私の心にも慢心があった」
引用元:デイリー
明治大学は9年連続で箱根駅伝に出場していただけに、今回の結果は監督・選手らは本当に悔しい思いをしているはずです。ただ、明治大学は11月に全日本大学駅伝を控えているので、イイ感じで調整をして、予選会の悔しさを晴らすぐらい存分に力を発揮してほしいです。
最後に、予選会を突破したチームがいくつシード権を獲得するのか、今から本番が楽しみです♪
▼関連記事
第94回箱根駅伝予選会 出場校とコース
▼駅伝・マラソン関連記事
2016年度の主な駅伝大会一覧