昨シーズンの東洋大学は、出雲9位、全日本6位と苦戦をしたなかで、箱根駅伝に臨む形となりましたが、結果は2位で9年連続3位以内という安定した成績をおさめています。
今シーズンの全日本は5位という成績でしたが、1区の相澤選手が区間賞の走りを見せると5区までトップを死守。後半、順位を落とすこととなりましたが、箱根に向けて良い内容となったのではないでしょうか?個人的には、東洋大学が箱根の優勝候補だと思っているのですが、ひとつ心配事が…。それは、野村峻哉選手がエントリーメンバーから外れたことで、チームに動揺がないかかなり心配です。でも、酒井俊幸監督が戦えるチームに仕上げてくるはずなので、そこは信じて期待したいと思います。
ここでは、第94回箱根駅伝に出場する東洋大学のエントリー選手一覧と、区間オーダーや大会結果などをご紹介します。
※箱根駅伝の総合順位や区間順位などの結果は、大会終了後、追記します。
▼関連記事
箱根駅伝2018│往路の結果
目次
◆東洋大学 近年の戦績
<箱根駅伝出場歴>
16年連続76回目
(前回2位/12年連続シード権獲得中)
▼箱根駅伝 過去4大会の順位
年 | 総合 | 往路 | 復路 |
17 | 2位 | 4位 | 2位 |
16 | 2位 | 2位 | 2位 |
15 | 3位 | 4位 | 3位 |
14 | 1位 | 1位 | 1位 |
▼最高総合順位
総合優勝/4回(09年、10年、12年、14年)
<三大駅伝4シーズンの成績>
シーズン | 出 雲 | 全日本 | 箱 根 |
17-18 | 5位 | 5位 | |
16-17 | 9位 | 6位 | 2位 |
15-16 | 4位 | 優 勝 | 2位 |
14-15 | - | 4位 | 3位 |
※2014年の出雲駅伝は台風で中止
◆東洋大学・駅伝部について
東洋大学の駅伝部は1927年に創部され、箱根駅伝には1933年第14回大会に初出場。その後、箱根駅伝の常連校として箱根の歴史を築いていきます。
2009年第85回大会では、のちに2代目「山の神」と称される、1年生の柏原竜二さん(2017年現役引退)の活躍で往路初優勝を飾りました。翌日も復路初優勝を果たし、箱根駅伝初タイトルを獲得しました。なお、柏原さんは箱根5区で4年連続区間賞を獲得し、3度の総合優勝に貢献しました。
また、東洋大学のチームカラーは「鉄紺」。鉄紺と言えば東洋大学というぐらい定着しており、さらに「その1秒を削り出せ」のチームスローガンも有名です。
余談ですが、東洋大学の女子駅伝部も近年力を付けており、今後が楽しみなチームなので要チェックです。
東洋大学駅伝部の主なOBに、設楽啓太選手(日立物流)、設楽悠太選手(ホンダ)ら兄弟や、タレントの故・植木等さんがいます。
なお、2018年の箱根駅伝は東海大学、神奈川大学、青山学院大学が優勝候補の3強としてあげる声が多いようですが、個人的には東洋大学も優勝争いに絡むと予想しています。
とはいっても、エントリーメンバーの発表で、主力の野村峻哉選手や堀龍彦選手が外れたことは、東洋大学にとってかなりの戦力ダウンとなります。
それでも、全日本大学駅伝で区間賞を獲った相澤選手や、区間2位になった山本選手らを中心に上位争いを演じると期待しています。
また、駅伝部には直接関係のないかもしれませんが、2017年の東洋大学と言えば、色んなジャンルのスポーツ選手が活躍をしています。
100mの桐生祥秀選手や、競泳の世界選手権でメダルを獲得した萩野公介選手や大橋悠依選手。さらに、東洋大学OBの村田諒太選手がボクシングミドル級で世界王者に輝くなど活躍をしています。
そういう良い雰囲気に乗っかって、東洋大学が箱根駅伝で優勝するじゃないのかなって予想しています。
◆箱根駅伝2018 東洋大学の結果
箱根駅伝選手名鑑~東洋大
今年は「10年連続3位以内」という節目の記録がかかっているので、最低でも3位以内に入る。下級生が多いチームだが、3人の箱根駅伝経験者が流れを作り、フレッシュなメンバーがのびのび走ってくれれば。https://t.co/eopKCzksDM pic.twitter.com/5a0EqbVTAx— 読売新聞箱根駅伝 (@YOL_hakone) 2017年12月26日
区間エントリー
※往路・復路ともに大会当日までにメンバー変更が可能なので、区間エントリーが変わる場合があります。
<2018年1月2日発表オーダー>
▼往路
1区/西山和弥(1年)
2区/相澤晃(2年)
3区/中村駆(2年)→山本修二(3年)
4区/吉川洋次(1年)
5区/田中龍誠(1年)
<2018年1月3日発表オーダー>
▼復路
6区/今西駿介(2年)
7区/渡邉奏太(2年)
8区/浅井崚雅(1年)
9区/小早川健(4年)
10区/中村拳梧(3年)→小笹椋(3年)
【補欠】
定方駿(2年)
土壁和希(2年)
大澤駿(1年)
野口英希(1年)
往路の結果
▼往路終了後の酒井俊幸監督のコメント
「1年生3人の思い切ったオーダーだったが、見事に選手たちが期待に応えてくれて、非常にレベルの高い走りをしてくれた」
「各区間、1秒を削り出す走りをした結果。非常に5区が接戦だったが、本当に、これまでの選手が削ってくれたおかげだな、と思っています」
「わずか35秒差でも、先頭でスタートできるという有利性がある。久しぶりの復路1番のスタートとなるので、思い切っていきたい」
引用元:サンスポ(2018.1.2)
区間 | 名前 |
総合 順位 |
総合 タイム |
区間 順位 |
区間 タイム |
1区 | 西山 和弥(1年) | 1 | 1:02:16 | 1 | 1:02:16 |
2区 | 相澤 晃 (2年) | 1 | 2:09:34 | 3 | 1:07:18 |
3区 | 山本 修二(3年) | 1 | 3:11:51 | 1 | 1:02:17 |
4区 | 吉川 洋次(1年) | 1 | 4:14:13 | 2 | 1:02:22 |
5区 | 田中 龍誠(1年) | 1 | 5:28:30 | 9 | 1:14:16 |
<東洋大学・往路歴代区間別最高記録>
※区間記録は現行コースのもの
1区/1:01:46('14年)田口 雅也・3年
2区/1:07:04('16年)服部 勇馬・4年
3区/1:02:13('14年)設楽 悠太・4年
4区/1:03:52('17年)櫻岡 駿 ・4年
5区/1:15:51('17年)橋本 澪 ・4年
メモ
・1区を走った西山和弥選手は、大迫傑さん以来となる7年ぶりの1年生での区間賞獲得。なお、東洋大学は前回の服部弾馬さん(現・トーエネック)に続き、1区2年連続の区間賞獲得です。
・3区の山本修二選手が、箱根駅伝で初めての区間賞を獲得。
・吉川選手は4区の区間新記録を達成。
・4区の吉川選手と5区の橋本選手がチームの区間記録を更新。
・4年ぶり6度目の往路優勝
復路の結果
区間 | 名前 |
総合 順位 |
総合 タイム |
区間 順位 |
区間 タイム |
6区 | 今西 駿介(2年) | 2 | 6:28:00 | 5 | 0:59:31 |
7区 | 渡邉 奏太(2年) | 2 | 7:32:51 | 3 | 1:04:51 |
8区 | 浅井 崚雅(1年) | 2 | 8:40:25 | 7 | 1:07:33 |
9区 | 小早川 健(4年) | 2 | 9:46:01 | 3 | 1:10:58 |
10区 | 小笹 椋 (3年) | 2 | 11:02:32 | 1 | 1:11:09 |
<東洋大学・復路の区間別最高記録>
※区間記録は現行コースのもの
6区/0:59:41('16年)口町 亮 ・3年
7区/1:02:32('12年)設楽 悠太・2年
8区/1:04:12('12年)大津 顕杜・2年
9区/1:09:24('14年)上村 和生・2年
10区/1:09:08('14年)大津 顕杜・4年
メモ
・6区の今西選手がチームの区間記録を更新
・総合優勝は逃したものの、10年連続3位以内の記録を樹立
・総合タイムは前回大会の11時間11分31秒を大幅に上回る11時間02分32秒を記録。2017年大会から新コースとなったため、大会新記録となります。
総合成績まとめ
▼総合成績/2位(11:02:32)
総合タイム大会新記録※2017年以降)
【参考記録】
チームの総合タイム最高成績
10:51:36(2012年)
※1999年以降の記録が対象
▼往路成績/ 優勝
▼復路成績/ 2位(トップと4分53秒差)
参考:前回2017年大会の結果
総合/2位、往路/4位、復路/2位
<東洋大学 2018年大会の主な記録>
・4年ぶり6回目の往路優勝
・10年連続3位以内を達成
◆東洋大学エントリー選手一覧
※ボタンを押すと各チームの情報にジャンプします
青山学院 | 東洋大学 | 早稲田大 |
順天堂大 | 神奈川大 | 中央学院 |
日本体育 | 法政大学 | 駒澤大学 |
東海大学 | 帝京大学 | 大東文化 |
中央大学 | 山梨学院 | 拓殖大学 |
国学院大 | 国士舘大 | 城西大学 |
上武大学 | 東京国際 | 関東学連 |
※各大会の順位は区間順位となります。
小笹 椋(3年)※主将
【出身地】埼玉県【出身校】埼玉栄
・2017年シーズン
全日本/7区8位
▼箱根駅伝
2017年/7区7位
2016年/4区6位
小早川 健(4年)
【出身地】埼玉県【出身校】武蔵越生
▼箱根駅伝
2017年/10区10位
中村 拳梧(3年)
【出身地】岩手県【出身校】八戸学院光星
山本 修二(3年)
【出身地】広島県【出身校】遊学館
・2017年シーズン
出 雲/3区2位
全日本/4区2位
▼箱根駅伝
2017年/2区11位
2016年/8区9位
相澤 晃(2年)
【出身地】福島県【出身校】学法石川
・2017年シーズン
出 雲/2区6位
全日本/1区1位
今西 駿介(2年)
【出身地】宮崎県【出身校】小林
・2017年シーズン
出 雲/5区10位
定方 駿(2年)
【出身地】長崎県【出身校】川棚
土壁 和希(2年)
【出身地】徳島県【出身校】つるぎ
中村 駆(2年)
【出身地】山口県【出身校】西京
・2017年シーズン
全日本/5区5位
渡邉 奏太(2年)
【出身地】静岡県【出身校】吉原工業
・2017年シーズン
出 雲/6区11位
全日本/2区2位
浅井 崚雅(1年)
【出身地】岩手県【出身校】一関学院
・2017年シーズン
全日本/6区16位
大澤 駿(1年)
【出身地】山形県【出身校】山形中央
田中 龍誠(1年)
【出身地】広島県【出身校】遊学館
西山 和弥(1年)
【出身地】群馬県【出身校】東農大二
・2017年シーズン
出 雲/1区5位
全日本/3区3位
野口 英希(1年)
【出身地】埼玉県【出身校】松山
吉川 洋次(1年)
【出身地】栃木県【出身校】那須拓陽
・2017年シーズン
出 雲/4区4位
全日本/8区4位
▼関連記事
箱根駅伝2018│往路の結果