2006年に「理想の夫婦」を受賞するなど、芸能界きってのおしどり夫婦だった、船越英一郎さんと松居一代さんの関係が荒れに荒れまくっています。
松居さんに至っては「船越英一郎と全面戦争がはじまりますよ」なんて宣言しちゃって、ブログやユーチューブで言いたい放題。完全にドロ沼離婚へと発展しています。
果たして、この問題の着地点はどうなるんでしょうか?過去の芸能人夫婦のドロ沼離婚を振り返ると見えてくるかも…。
ここでは、松居一代さんと船越英一郎さんの離婚調停を行った際の流れと合わせて、2017年7月11日にミヤネ屋で放送された芸能界のドロ沼離婚についてご紹介します。
◆離婚の手続きって?
ドロ沼離婚というと、やはり円満解決ではなく、双方の主張が対立し訴訟問題に発展するものをいいます。
船越英一郎さんは離婚調停を申し立て、松居一代さんは最高裁まで争ってやると息巻いています。
ここでは、船越さんが離婚調停を申し立て、どのような形で成立するのかを、離婚の流れと種類や割合について簡単にご紹介します。
船越さんは離婚を決意し、2016年5月に松居さんと話し合います。1年以内に離婚届に判を押すという約束を交わしますが、松居さんの自殺未遂騒動など船越さんの心労が溜まるような行動を重ねます。
船越さんもこれ以上は無理と考え、弁護士を立てた離婚調停に踏み切ることとなりました。
船越さんが離婚を決意してから、その後の流れの可能性は以下のようになります。
※スマホは横向きにすると見やすくなります
船越さん、離婚決意 | ||||
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2016年、話し合う | ||||
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離婚合意 | 松居さん、離婚を拒否 船越さん、協議できず |
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2017年6月28日 船越さん、家庭裁判所に 離婚調停を申し立て |
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調停成立 | 裁判官が 離婚を認める |
調停不成立 | ||
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協議離婚 約87.6% |
調停離婚 約9.6% |
審判離婚 約0.2% |
離婚訴訟へ | |
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和解 | 判決 | |||
和解・承諾離婚 約1.5% |
裁判離婚 約1.1% |
離婚調停の申し立て以後は、松居さんの出方により、どういう形の離婚になるか決まることとなります。
なお、各種離婚について説明すると…
<協議離婚>
話し合いで成立
<調停離婚>
調停室で夫婦交互に聞き取り調査を行う。この時、夫婦は顔を合わせることはない。
期間/約4か月~1年
費用/収入印紙と切手代
<裁判離婚>
夫婦間の合意がなくても、裁判所が強制的に離婚をさせることができる
ただし、訴訟を行う前に一度、調停の場で話し合いの機会を設けることが必要
期間(1審)/1~2年
費用 /約100万円
以上、離婚の種類についての簡単な説明でした。次章でドロ沼離婚になった芸能人をご紹介します。
◆24歳差の夫婦の場合…
1998年、24歳差で結婚し、世間を驚かせた高橋ジョージさんと三船美佳さん。三船さんが13歳の時に高橋さんと知り合い、交際へと発展。三船さん、16歳の誕生日に結婚をしました…。
その後、“おしどり夫婦”としてテレビ番組などで共演することも多かったのですが、暴言を浴びせられるモラルハラスメント(モラハラ)や、行き過ぎた束縛などにより、2013年12月から別居。
三船さんは調停離婚を進めるも決裂。2015年1月、三船さんは離婚と親権を求める裁判を起こすこととなりました。
裁判では三船さん側から以下のような主張がされました。
<過度の束縛>
・結婚当初、部活&友人と遊ぶことを禁じた
・1日のスケジュールを全て伝える
・服装、共演者との絡みをチェックされダメ出し
<モラルハラスメント>
・高橋ジョージさんから人格を否定するような”言葉の暴力”
しかし、束縛やモラハラについては高橋さん側は否定をし、さらに、三船さんと離婚の話をしていないと主張しました。
ただ、この主張に対して、三船さん側の弁護士は、「調停前に数回、第三者を交えて離婚の話し合いは行われました。何度も話し合ったが平行線で彼女の意思や主張、状況が理解してもらえず裁判に任せるしかなかった」と高橋さんが離婚の意思を受け入れなかったと反論。
どうやら、二人の主張というものは、出だしから全て内容に食い違い続くということになりました。
結局、2016年3月、高橋さんが協議離婚の確約(離婚と三船さんの親権)を受け入れることに同意したため、三船さんが訴訟を取り下げることでこのドロ沼離婚問題に幕を下ろしました。
なお、慰謝料、養育費は無し。高橋さんは年に2回、三船さんからお子さんのカラー写真を送ってもらうことも合意しています。
高橋ジョージさんは、結婚当初、未成年の三船さんのことを思ってとった行動なんでしょうが、行き過ぎがあったと思われます。また、大人になって色々と知った三船さんからしたら、高橋さんの行動に疑問と怒りが沸いたんじゃないかと邪推します。
世間でよくある話と言えばそうなんでしょうが、やっぱり離婚ってやるせないですよね…。
さて、次章では最高裁までいった元祖芸能界ドロ沼裁判となった方たちをご紹介します。
◆最高裁へ 元祖芸能界ドロ沼裁判
元祖芸能界ドロ沼裁判の主役と言えば、女優で歌手の沢田亜矢子さんと、沢田さんのマネージャーを務めていたタレントでプロレスラーのゴージャス松野さん。
2001年に二人の離婚は成立しているのですが、離婚に至るまで長い時間が掛かっています。振り返ってみましょう…。
当時、沢田さんはトラブルを抱えており、事務所移籍について松野さんに相談をします。相談を受けた松野さんは、移籍先が決まるまで、無報酬で沢田さんのマネジメントを請け負いました。
この一件で二人の仲は深まり、1995年5月に結婚。しかし、たった2年で離婚確執報道が流れることとなります。結婚生活が破たんした原因として、沢田さんが松野さんからDVを受けていたというものでした。
離婚したいという沢田さんに対して、DVはしておらず「理由がわからない」と主張する松野さんと対立することに。
4度の調停離婚が不調に終わり、沢田さんが訴える形で、1998年裁判離婚に突入することになりました。
法廷では、以下のようなやり取りがあったそうです。
・盗聴器の存在
沢田さんの主張
「電話機に仕掛け、自分と娘の行動を監視された」
松野さんの反論
「ネコの出入りのために仕掛けた」
・DVの有無
沢田さんの主張
「腕をつかまれ、『へし折ってやってもいいんだぞ』とも言われた」
松野さんの反論
「暴力をふるったことはない。向こうが物を投げつけてきた」
・金銭面
沢田さんの主張
「1000万円以上を使い込んだ」
松野さんの反論
「使い込みは一切ない」
と、このように重要な点で意見の食い違いが見られることとなりました。
2000年2月、この裁判は地裁が沢田さんの主張を全面的に認める判決を出しましたが、松野さんは控訴。
しかし、2000年9月、東京高裁が棄却。それでも、松野さんは引き下がらず、最高裁へ上告するまでに至りました。
結局、2001年2月、最高裁が松野さんの上告を棄却し、約3年にわたる裁判に決着が付き、離婚成立となりました。
なお、松野さんはDVや金銭の使い込みなどは全くの虚偽と主張し、公の前で言われたことに対して精神的な苦痛を受けたとして、沢田さんを名誉棄損で提訴。3000万円の慰謝料を請求しました。この問題は両者の話し合いにより、示談が成立しました。
…振り返ってみると、沢田さんと松野さんは良い出会いをしたと思えますが、結婚となるとまた別物なんでしょうね…。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
松居一代さんは、船越さんと最高裁までやりあってやると息巻いています。もし、最高裁にいくとなると…
・調停が半年~1年
・裁判の1審が1年、2審が約半年
・最高裁が半年弱
合わせて3年ほどかかると見られています。果たして、本当にそこまでやるつもりなんでしょうか?適当に手打ちをして、第2、第3の人生を楽しんでみてはと思うのですが…。