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ブラック企業大賞2017ノミネート&結果は?歴代受賞一覧も!!

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「なぜだろう 社員のほとんど 20代」
「研修の 名前をかたった 自己啓発」
「辞められない 身体を壊す その日まで」
「求人の アットホームは 要注意」
「残業代 出たら年収 一千万」

いきなりですが、上の川柳のように、違法な条件や嘘の求人情報で、過重な労働を課し、心身ともに労働者を消耗品のようにしか扱わない「ブラック企業」が、相も変わらず社会問題になっています。

国も労働環境について、改善策を考えているところではありますが、なかなか効果的な対策が生み出せないのが現状。一部、企業努力により労働時間の管理が、上手くいっているところもありますが、まだまだサービス残業が多いようです。

さらに近年、労働者不足により、働く労働環境は職種によって、悪化の一途をたどっているという話もちらほら聞きます。少しずつ労働環境が改善されたという話が増えればいいのですが…。

 

さて、弁護士やジャーナリストなどで構成される「ブラック企業大賞企画委員会」は、2017年11月27日、問題がある企業を指摘する「第6回ブラック企業大賞」のノミネート企業「9社」を厚労省記者会見場にて発表しました。

2016年には、厚生労働省が複数の事業所で違法な長時間労働を行う企業に対して、初めて企業名を公表するなどの動きがありました。

ただでさえ、日本の人口減少により労働力の減少が顕著になっています。なのに、その労働者を精神的・肉体的に叩き潰すブラック企業が、ブラック企業大賞のような会合により、明るみになることで労働環境が改善されることを望みます。

ここでは、ブラック企業大賞の概要やノミネート企業、過去の大賞に選ばれた企業をご紹介します。

※冒頭の川柳は書籍「ブラック企業川柳 残業代 出たら年収 一千万」より

 

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◆ブラック企業大賞2017 概要

ブラック企業大賞とは

ブラック企業大賞の運営の主体は、「ブラック企業大賞企画委員会」で、弁護士や大学教授、各団体の方たちから構成されています。

また、ブラック企業の個別の事例はもちろんのこと、それらブラック企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることを目的にしています。

 

ブラック企業大賞ノミネート定義

1.労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業。

2.パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)

引用元:ブラック企業大賞公式サイトより

 

◆ブラック企業大賞発表や投票について

「ブラック企業大賞企画委員会」では、ウェブ投票を実施しており、ブラック企業大賞公式サイトから投票することができます。なお、投票には登録などはございません。

▼投票先
ブラック企業大賞公式サイト
※ページ左側の「★アンケートサイトはこちら」から投票ができます

▼投票受付期間
2017年11月27日(月)~12月22日(金)17:00まで

▼ブラック企業大賞および各賞の発表
12月23日(土・祝)の授賞式にて発表

※2017年11月28日、午前2時半現在の投票状況はこんな感じです

 

<記事中>

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◆ブラック企業大賞2017ノミネート

1.ゼリア新薬工業株式会社
ゼリア新薬といえば、川平慈英さんが出演する「ヘパリーゼ」のCMを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

2013年4月、MR(医療情報担当者)として入社した当時22歳の男性社員が、新人研修受講中の同年5月18日に自殺ことで、ゼリア新薬はノミネートされました。

亡くなった男性は、新人研修の時、講師からかつて吃音だったことや、いじめを受けていたことを大勢の同期の前で告白させられるなどした結果、精神疾患を発症。その後、言動に異常がみられるようになり自宅に帰された帰宅途中、自ら命を絶ったそうです。

遺族は2017年8月に、ゼリア新薬と講師らを相手取り、東京地裁に合計1億500万円の損害賠償請求を提訴したことを明らかにしました。

 

2.株式会社いなげや
いなげやは関東地方を中心に、店舗を展開するスーパーマーケットチェーン。

2014年5月25日、同社のチーフだった当時42歳の男性社員が、突然呂律が回らなくなり緊急搬送されて入院。同年6月2日に仕事に復帰しますが、3日後の夜、店の駐車場で脳血栓により倒れているところを客に発見されます。そして、意識が戻らないまま男性は6月21日に亡くなることとなりました。

亡くなった男性は、脳血栓発症前の4か月間の時間外労働は96時間を超え、平均で労働時間はおよそ76時間に到達。ただ、男性の勤めていた店舗では、タイムカード打刻前・後のサービス残業が行われていたことが確認されており、上記以外にも「日・時間が特定できない労働時間」があったと推定されています。

なお、いなげやでは2003年にも従業員が過労自殺し、労災と認定されており、今回で2度目となります。

 

3.パナソニック株式会社
総合電機メーカーのパナソニックの富山工場に務めていた40代の男性社員が自殺し、これが2017年2月、過労による自殺であったと認定されました。砺波労働基準監督署によると、男性の残業時間は2016年5月には100時間を超えていたそうです。

さらにこの過労自殺をきっかけに始まった調査によると、法人としてのパナソニックと幹部社員2人が、富山工場に勤務していた社員3人に対し最長で月97~138時間の違法な長時間残業をさせていたことがわかり、労働基準法違反の容疑で書類送検されています。

 

4.新潟市民病院
2016年1月、公立総合病院の新潟市民病院に勤務していた37歳の女性研修医が、長時間勤務が続いたことを苦に睡眠薬を服用して自殺しました。

女性医の月平均残業時間は187時間で、もっとも長い月になると251時間に及ぶ労働時間だったそうです。

亡くなる直前、女性医は「気力がない」「病院に行きたくないし、人とも会いたくない」ともらし始めたといい、女性の夫は「病院による殺人に等しい」と語っています。

 

<記事中>

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5.日本放送協会(NHK)
2013年7月、NHKで記者として勤務していた、当時31歳の女性がうっ血性心不全で亡くなりました。2014年、女性の死因は長時間労働による過労が原因であると労災認定されました。

渋谷労働基準監督署によると、女性記者が亡くなる直前の1か月間の時間外労働は159時間を超えると発表。しかし、遺族側の調査では、亡くなる直前の残業時間は209時間に及ぶとされています。

NHKは労災認定から3年後の2017年10月、女性記者の過労死事件があったことを公表。遺族は、NHKの労務管理に不備があったために過労死が発生したとして、「人災である」と主張しています。

 

6.株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西

株式会社引越社は、「アリさんマークの引越社」として全国で筆耕し業務を展開する企業です。

引越社はグループは、引越社関東に勤務していた男性営業社員をシュレッダー係に配転し、その後、突如として男性を懲戒解雇。その懲戒解雇の事由を「罪状」などと記載し、男性の顔写真を入れた書類を作成し、グループ内の全国店舗に掲示しさらし者にしました。

また、引越社グループでは、引っ越し荷物の破損等に対する損害を従業員に全て負わせて給与から天引きしていたことも判明しており、天引きされた給与を取り戻す裁判が全国各地でも起こされています。

 

7.大成建設株式会社・三信建設工業株式会社
2020年東京オリンピック・パラリンピックで使用するメインスタジアム「新国立競技場」の建設工事の元請け企業である大成建設株式会社。

また、三信建設工業株式会社は大成建設から地盤改良工事を請け負った一次下請け企業となります。

2017年3月、三信建設工業に入社した当時23歳の新人男性社員は、「新国立競技場」の地盤改良工事にかかわる部署に配属。

新国立競技場の建設現場では、決めた計画が2~3時間後には変更になることが相次ぎ、下請け会社などにかなりの負担がかかっていたそうです。元作業員からも「まれに見るひどい現場」という証言もあったそうです。

相次ぐ計画変更などにより、不慣れな男性社員は長時間労働や、現場におけるプレッシャーを強いられることとなります。そして、心身ともに疲弊した男性は、2017年3月2日「今日は欠勤します」と会社に連絡したまま、行方不明に。

男性は4月15日、長野県内で遺体となって発見され、失踪した3月2日自殺したと判断されています。報道によると、男性が自殺する前の1か月の残業は約190時間に及び、新宿労働基準監督署は、男性の自殺は長時間労働による過労が原因の労災であると認定しました。

 

8.大和ハウス工業株式会社
2017年9月、総合住宅メーカーの大和ハウス工業株式会社は、勤務していた営業職の20代男性に違法な時間外労働をさせ、川越労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが、「ブラック企業ユニオン」により判明しました。

同社は以前にも労働時間の管理に関して是正勧告を受けており、一定の時間になると消灯して社員を帰宅させるなどの長時間労働の対策を実施していました。

しかし、男性は日中の営業をした後に、書類作成などの多量の業務を課されていたため、やむなく展示場の事務所や、営業車内で隠れて深夜まで業務をこなしていました。

男性の残業時間は2015年5月には、月109時間に到達し、長時間労働の末、うつ病となって2016年5月に退職を余儀なくされました。

 

9.ヤマト運輸株式会社
国内最大手の宅配事業者・ヤマト運輸株式会社。同社の労働基準法違反の事例が、過去1年あまりに限ってみても数多くニュースで報じられており、各地の労基署より是正勧告を受けています。

 

<記事中>

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◆ブラック企業大賞 歴代受賞企業

※ブラック企業大賞を受賞した企業のなかでも、結果を受け、労働環境を改善した企業もあるとのこと。

2016年受賞結果

▼大賞
株式会社電通

▼WEB投票賞・特別賞
日本郵便株式会社

▼業界賞
株式会社プリントパック

ディスグランデ介護株式会社(茶話本舗 FC企業)

▼ブラックバイト賞
DWE Japan(しゃぶしゃぶ温野菜 FC企業)

2015年受賞結果

▼大賞
株式会社セブンイレブンジャパン

▼WEB投票賞
株式会社引越社関東
(アリさんマークの引越社)

▼ブラックバイト賞
株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)

▼特別賞
暁産業株式会社

▼アリ得ないで賞
株式会社引越社関東
(アリさんマークの引越社)

2014年受賞結果

▼大賞/Web投票賞
株式会社ヤマダ電機

▼業界賞
株式会社A-1 Pictures
株式会社不二ビューティ
(たかの友梨ビューティクリニック)

▼要努力賞
株式会社ゼンショーホールディングス

▼特別賞
東京都議会

2013年受賞結果

▼大賞
ワタミフードサービス

▼業界賞
クロスカンパニー
(現・ストライプインターナショナル)

▼特別賞
国立大学法人東北大学

▼教育的指導賞
ベネッセコーポレーション

2012年受賞結果

▼大賞
東京電力株式会社

▼市民賞
株式会社ワタミ

▼業界賞
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
株式会社フォーカスシステムズ

▼ありえないで賞
株式会社ゼンショー

▼特別賞
株式会社ウェザーニューズ

 

<記事中>

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●まとめ

皆さんの職場の労働環境はいかがでしょうか?

「生活のための仕事が、仕事のための生活」になっていることなんて当たり前の世の中…。当然、それを甘んじて受け入れ、嫌なことがあってもぐっと堪え、安い賃金でいつか良いことがあるだろうと信じて働くのが仕事というものとされています。

また、忙しい日々にプライベートは削られ、交友関係は消滅し、彼女・彼氏を作る暇もない。挙句の果てに、若者の「○○離れ」、婚期も遅れて子どもも作れず少子化が進むのも全て若者のせい。

そんな会社に耐えられなくなって辞めてしまう人間は、「弱いやつ」だとか「負け犬」だとか「根性がないやつ」だとか言われてしまう。レールを踏み外せば“自己責任”と嘲笑われる…。

 

かく言う私もブラック企業に勤めていた一人。先輩に相談しても、「仕事があるだけ幸せ」「給料が貰えるだけいいだろ」と定型文のようなセリフをしたり顔で吐かれ、バブル時代を謳歌したあんたに相談した自分が馬鹿だったと自己嫌悪。

さらに、「その先輩はお前のために言ってくれてるんだぞ」「言われる内が華」なんて周りの追随も心には何も響かない自分に気づき、なんだかどうでもよくなって、「よし、会社を辞めよう」と決断。不安がありつつも、出来た嫁がいるおかげで、心を壊すことなく何とかブラック脱出を果たすことができました。

 

レールから外れることを恐れていても、外れてみれば意外と平気なものだったりするものです。

例えば、Facebookで“いいね!”が押されないといけない人生を、皆が誰かに強要されているような幻想を抱いている…そんな風潮が蔓延しているような気がしませんか?

“いいね!”が押されなくても、平々凡々で波風が立たない日々。それを実現するために働いているのに、働くことで波風が立ち、生命を損なわれることに繋がるなんて本末転倒もいいところです。

ましてや、私が子どもの頃から「未来の子どもたちのために!」というフレーズはよく耳にしていました。社会はそんな都合の良い言葉を並べ立てておいて、その未来の子どもたちが大人に成長して、社会に出たらあっさり殺しているんじゃあ世話ないですよね。

ブラック企業大賞のような企画を通じて、過労やサービス残業、パワハラ、セクハラなどの社会問題を広く世に知らしめ、政治家を動かして世の中を変えていかなければ、ただでさえ人口減少でヤバいのに国力低下も必至だと感じます。

 

最後に、私は「生きてて良かった。生まれてきて良かった」と思える人生を送りたいと常々思っています。

人それぞれの生き方がございますが、ブラック企業に勤めていて、思考停止するようなヤバい状況や、身の危険を感じるようなことがあれば周りの目は気にせず、自分のことを第一に考えた方がいいかもしれません。特に、責任感の強い人は気を付けてください。

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